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成功体験の大切さ

前置き

仕事をしていると、時には困難な状況に直面することがあります。私もその一人で、あるプロジェクトで大きな失敗を経験しました。しかし、その経験を通じて多くのことを学び、成長することができました。以下に、その時の体験を共有します。

炎上案件

私は某企業に入社してすぐ、A案件(仮)のプロジェクトマネージャーを任されましたが、案件を炎上させてしまいました。失敗の理由は様々です。

考えられる要因

  • 私自身のスキルと心構えが不足していた。

  • 顧客との期待値のすり合わせが不足していた。

  • 社内での情報共有が不足していた。

まず、私の動き方が良くありませんでした。転職してすぐということもあり、社内の動き方や人間関係ができていませんでした。受動的だった私は、その状況をそのままにしてしまいました。

そのため、案件が動き始めても顧客の期待値とこちらの想定がズレていることに気づけず、確認しようともできませんでした。このような状況で案件は炎上し、顧客マネージャーから「もしこのプロジェクトが失敗したらいくらの損害になると思ってるんだ!?」と叱責を受けました。

その時点で私はパニックに陥り、冷静であればもう少し自分で考えて動くことができたと思いますが、パニック状態では有効な策を考えることができませんでした。

産業医に相談

パニックに陥り、考えがまとまらず、作業の進捗も上がらない状況で、睡眠時間も削られ、咳が止まらないなど体調を崩してしまいました。そこで、藁にも縋る思いで産業医に相談しました。

産業医は「ちゃんと寝てください。寝れるように会社に相談してみます」と言ってくれましたが、後日私は上司に呼び出されました。上司からは状況のヒアリングと「もう少し頑張って」という言葉を頂きました。「産業医って…」というのが私の本心でした。

助っ人あらわる

会社としてもこのままではマズイということで、別チームから新しいプロジェクトマネージャーを入れてくれました。また、同時にアドバイザーとして別の方も案件に入ってくれました。

このお二方のおかげで私はだいぶ救われ、勉強になることがたくさんありました。

  • 事件は現場で起きている
    物事がうまく行っていないときは、俯瞰して問題を見つけて解決策を講じる必要があります。そのためには現場の状況をよく見ることが重要です。細かいことを言えば、メンバーの席順を変えるだけでも効果があります。

  • スキルが足りないメンバーがいるなら、スキル不足を補えるような対策を!

  • 常に前向き(ポジティブ)に!

新しいプロジェクトマネージャーが入ってくれたことで、私はプロジェクトマネージャーではなく、テストの実行リーダーというポジションになりました。テストの実行メンバーを引っ張っていく立ち位置です。

この時点で案件はだいぶ好転し、我々の作業は前倒しで進み、最終的には顧客の作業待ちになるところまで来ました。

最低限の成功

いろんな人の協力のおかげで、案件は無事に終わることができました。それに加えて、私的にはこの会社には頼りになる人がいるという信頼感が高まりました。

一度は産業医に相談するぐらい疲れ果てていましたが、この経験があったおかげで、会社を辞めることなく仕事を続けることができました。

皆さんも辛いことがたくさんあると思います。逃げ出したくなることもあると思います。しかし、このときは逃げ出さずに最後までやったことで、最低限の成功を収めることができたと考えてます。某アニメの主人公のように、逃げたら一つ進めば二つを実体験できたのは私の人生にとって大きな経験でした。

成功体験の大切さ

上記の炎上案件にて、問題を1つ1つ洗い出し、1つ1つ解決していくことで、どんどん案件の状況が好転しくという体験をすることができました。当初は産業医に相談するぐらい疲れていた私も小さな成功体験を繰り返すことで段々案件が楽しくなってきました。成功体験は大小かかわらずとても大事なものだと体感することができました。私にも配下のメンバーができた際には失敗からの成功体験を経験してほしいと思います。


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