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鳴龍

唯一未訪だったミシュラン1つ星取得店。

坦々麺がメインのお店なので坦々麺を頂きましたが、こちらの坦々麺は四川に寄せた辛くて痺れるタイプでも日本のホテル中華のクリーミーでリッチなタイプでもなく醤油ラーメンに胡麻と上品なラー油の要素を被せたような独特のもの。

品良く美味しいのですが、一つ星獲得店4店を巡って星を獲るようなラーメン店の目指す方向性は自分には致命的に合わなかったと感じます。

それは"行列に長時間並んで多大な期待値と相応の緊張感を持ってラーメンを食べる"という導入に対する違和感がそう感じさせているのかもしれませんし、"割烹を思わせるお店作りやトリュフ等を用いた調理などミシュラン調査員が好意的に受け入れそうな要素を盛り込んだスタイル"が自分にとって違和感があるものなのかも知れません。

あるいは"お店の方が良くも悪くも一流店としての矜持を体現しているから"かも知れません。

ちなみに3つ星のレストランに過去数回足を運んだことがありますが概ね上記のような理由で満足度は高くはなかったように認識しています。

例えば1年先まで予約が取れない予約困難店がその文脈を無くした時果たしてそれまでの魅力を保ち続けられるかどうか。

人の感じ方というのはつくづく難しいものだと感じます。

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