国産マツタケを自腹で買う
自腹で買ってしまった。大人になった感。
場所は、和泉葛城山に向かう途中の休憩スペースにあった小さな直売所。こんにゃく2つで350円、鷹の爪一袋100円、のような相場観のお店に、マツタケがいた。今年はマツタケかなりの豊作だと聞いていて、家の近所の八百屋でも、国産マツタケでてたけど、こんな小さなところでもあるとは、ちょっと驚いた。
お店のおばちゃんとしても、1本でも売れれば一日の売り上げになるだろうから、結構熱心に声かけ。秤売りだよ、ということで、小ぶりのを一本、試しにいくらになるか量ってもらった。
1本8000円。
なかなか高いけど、例年に比べて安いのかも、と思ったり。
その日の朝、高野山のあたりから運ばれてきたそう。
ちなみに冒頭の写真はイメージ。お店だったので写真を撮るのは控えました。
いったん考えようと思って、野菜とかを見るふりしたり、お手洗いに行ったりぶらぶらしてたけど、おばちゃんも、店のお客さんも「こいつ、買うのか」という熱い視線が。。
また、このnoteでも紹介したように、私の修士論文のテーマはマツタケの経済性の分析。それにもかかわらず、国産マツタケを買ったことも、食べたこともなかったので、良いタイミング、と自らを奮い立たせて買うことに。
帰宅後、家で、焼き(グリルで焼いただけ)とマツタケご飯を作ってもらって食べましたが、やっぱりおいしい。ほんとおいしい。香りもいいし、味もしっかり。当たり前だけど、某お茶漬けメーカーの「○○のお吸い物」とはまったく別の香り。それと、自然でありながらもしっかりした香りであることも初めて知った。
体験といえば、和泉葛城山のブナ林も本当に勉強になった。日本で自生しているブナ林(正確な表現でないかもしれません)は、千葉県と沖縄県を除く全国に点在する。一般的に思い浮かべるブナ林はおそらく「純林」のイメージ。白神山地に代表される日本海側に所在するブナが圧倒的に優勢な林分だと思う。ところが、太平洋岸のそれは、「純林」のイメージはまったくない。
和泉葛城山のブナ林は、きちんとデータをとって管理がされている。これについては、大阪みどりのトラスト協会のウェブサイトを一読することをお勧めしたい。
また、下記の本もおすすめ。実は日本の代表樹種であるスギも、日本海側と太平洋側ではかなり違います。そのあたりも、下記の本を読むととても良く分かります。日本の森林学の各分野の現在の第一人者が執筆を分担している良書。