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自由はどこに?

いま日本の使命は異なる。西洋から極東と呼ばれたこの島国で、戦後80年にわたって近代的な民主主義が曲りなりにも機能してきた。自由がなくては思考ができない。その自由を当たり前のこととして、私のような人間が好きに学問をすることができた。その事実が、近代的民主主義が西洋的な理念ではなく、洋の東西を問わない普遍的理念であることの証しである。
日本の世界史的使命とはどれだけ凡庸であろうとも、そのような社会であり続けること。そして、その事実を世界全体に向けて語り続けることにある。

日本経済新聞2025年1月6日経済教室:岩井克人「日本の世界史的使命は何か」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD175TQ0X11C24A2000000/

今年の目標として、昨年失速したnoteをもう少し積極的に書こうと考えてます。また、昨年の反省として、(昨年だけではないですが)、オフの時間をあまりにおろそかにして、オフ=休養、だけになっていたな、というのがあります。主体的になにもしてなかった。

そんなことで、今年はオフタイムを少し充実させよう、そのインセンティブとして、オフタイムにぼんやり考えたことをnoteでシェアしようかな、と思っていたのですが、、、なんともシリアスな話題になってしまいました。でも、この岩井さんのエッセイにはすごく共感できたので、新年一発目の情報シェアとして載せておきます。

岩井さんは経済学を学んだことのある方なら必ずご存じの貨幣論の大御所。私は「ヴェニスの商人の資本論」がお気に入りで、ちくま文庫版を今も手元においてます。

上記の日経の記事はぜひ頭から読んでほしい。究極の政治体制であるべき民主主義がとても凡庸だなあ、という気持ちは私も以前から感じていたけれど、中国、ロシア、アメリカという大国が、近代民主主義とは異なる強権的な政治制度に移行しつつある現在、凡庸な民主主義の体制を積極的に守っていかねばならない羽目に陥っていることに愕然としている今日このごろ。

経済力、技術力も大事だけど、それと連動するものとして自由に学べて、表現できる社会制度を守っていくことがどれだけ大事か、本当にそう思います。

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