エレクトーンを習うメリットは? ~その2~
さて、前回の続きでございます。
この1つ前の記事から、
エレクトーンを習うメリットは何か?
について考えてみています。エレクトーンを習うメリットについては前回の記事で
①幅広いジャンルの音楽・楽器のことを自分自身の演奏表現の中で学ぶことができる
②既存の枠組に捉われない自由な発想での創作活動ができること
の2点を挙げていました。①については前回書いた内容を見ていただけたらと思います。
今回は②の
既存の枠組に捉われない自由な発想での創作活動ができること
について、
音色の観点
から考えてみようと思います。
さて、前回からここまでの時点で、
エレクトーンはオーケストラやジャズ・ロックなどといった様々な音楽ジャンルを再現・演奏することができる
と何度か書いてきました。
それ自体エレクトーンの魅力の1つでもありますし、自分もコンサートやリサイタルでオーケストラの曲を再現したり、ジャズバンドやフュージョンなどと言った曲をコピーして演奏することがあります。それだけでも十分に学習の効果や自分の知識・見解を広げるのに有効であることは変わりありません。
創作に関しても、
・オーケストラを想定したもの
・ビッグバンドを想定したもの
・ピアノトリオを想定したもの
などなど、既存の枠組みに沿って作曲することは大いにありますし、それだけでもたくさんの新しい発見をすることとなると思います。
…
…
エレクトーンが面白いのはその先ではないでしょうか…?
例えばの話になりますが…
・オーケストラとエレキギターなどのバンド楽器が登場する曲を作る
・珍しい民族楽器とアコースティック楽器が共演する曲を作る
・フルートとギター、コントラバスという変わった編成で曲を作る
など、これも挙げたらキリがないですが…
世の中的はちょっと珍しかったり、あまり組み合わせることがないような組み合わせで曲を作るところにもエレクトーンの面白さがあると思います。
上に書いたようことも、世の中でぜっっっっっっっっっっっっったいにない組み合わせ…という訳ではないのですが、頻繁に見受けられる編成ではないですよね。
エレクトーンでは音色の組み合わせが自由で、新しいジャンル・音色感を作り出すことができる
わけであります。
これだけでもワクワクしますよね。
自分も過去にですが、
・オーケストラとドラムセットのための作品
・小さいオーケストラと小物打楽器のための作品
・ピアノの作品をオーケストラの音色にアレンジ
などといったことを創作したことがあります。上記の世界観も、世の中にありそうではありますが…主流かと言われたらそうではないかと思います。
あと個人的に魅力的なのは、エレクトーンに内蔵されている
電子音。
自分はこの辺はあまり活用したことはないのですが、魅力的な音がたくさん眠っています。エレクトーン創作においてはこの辺も活用できたら面白いなあと思っています。
割と音色中心のお話にはなってしまいましたが…
しかし、
どういう音色で演奏するか決めるということは、演奏のスタイル・ジャンルが決まるということ
だと思っています。何年か前のYEF(ヤマハエレクトーンフェスティバル:エレクトーンのコンクールイベント)のファイナルの審査員からの講評で、
エレクトーンはあまりオーケストラで演奏されない作品を再現する役割を担っている
とコメントされた方がいらっしゃいました(若干ニュアンスや言葉は違うかもしれません)。
これについても、自分は十分に共感できますし、さらにそこから、
新しい音楽ジャンルや音色感を開拓していく
こともエレクトーンは担っているのでは、と考えるようになりました。
音色の組み合わせによってはこれまでにない新しいジャンルを開拓できるということですよね。
ピアノ作品を管弦楽にオーケストレーションして演奏したり、ジャズやフュージョンのアレンジにして演奏できるのもエレクトーンの魅力かなあと思ったりします。ピアノ作品に限らず、民謡やPD曲、歌曲のアレンジなどもできそうですよね。
創作に関しては、
これが正解!みたいなものがない
ので、既存の編成やルールに縛られずに、
自由自在に創作を楽しんでほしい!
という思いを日々持っています。
ぜひ皆さんでエレクトーンの魅力発信していきましょう!
2024.7.28.