文学作家を夢見た少女はエンジニアを目指すことにしました (1)
本日から、先日の記事冒頭について触れていきます。
上の記事では自分の発想法についてお話しました。
これに続き今記事では
自分がなぜ執筆を始めたのか、それからなぜ作家の夢からITエンジニアの道に行くことを決めたのか。
今に至るまでの話を、いくつかの章に分けて話していきたいと考えます。これが何かの繋がりになればと祈りながら。
物語が好きだった
私は幼少期の記憶がほとんどありません。
必死に思い出しても片手で数えられる程しか残っていません。
そんな私でも鮮明に覚えているもの、それが人形遊びの時間でした。
人形ひとつひとつに、固定された名前と設定をつくり、性格付けをして、人形世界の相関図を作りながら、連載作品のように話を繋げて遊んでいました。
不思議ですがこの時に考えた設定と物語を、今もくっきり覚えています。
誰にも干渉されない世界が心底にあり、この世の全てのモノには心があり生きている、なんて信じているような子でした。(おかげで友達作りは失敗しました)
当時好きだったことを羅列してみると
お話作り・人形遊び・お絵かき・粘土遊び・土遊び・雪遊び・工作——
他の遊びをやらなかった訳ではありません。けれども、一番楽しかったのが自分の世界を形にするこれらの時間でした。
私と本とアニメーション
母は絵本が好きでした。
そのため家には沢山の絵本があり、幼い頃からよく読んでいました。
アニメも好きでした。
バラエティや歌番組はちっとも見ないのに、アニメだけはよく見ていました。
今も覚えています。作家を目指すきっかけを与えてくれたモノこそがアニメ「ドラえもん」のある話でした。
話数こそ覚えていませんが、私が小学校二年生の時、ある日の放送でのドラえもんとのび太の会話。
のび太「僕は将来、好きなことを仕事にして生きるぞ」
ドラえもん「好きなことを仕事にして生きるのは簡単なことじゃないんだ」
言い回しは誤っているかもしれませんが、こんな内容でした。
当時の私は、これを聞いてのび太の意見に完全同意していました。
けれども結末は予想外のもので、のび太が「好きなことを仕事にするって大変なんだね」と納得して終わったのでした。
「嘘でしょ」
正直な感想「好きなことをして生きられるなんて幸せじゃないか、苦しいことを夢にするなんて考えられない」悶々としました。
納得のいかない結末を受けた当時の私。この考えを覆そうと決意しました。
何があっても好きなことを将来の仕事にする。だから絶対的に好きだと思えることを見つけて、それだけを目指して生きてやると。
それからずっと考えました。
意識して探しはじめて、一年が経ったある日、欲しかったモノに出会ったのです。
国語の授業で物語を書きました。
これが作家を目指す最初の一歩でした。
(「文学作家を〜しました(2)」へつづく)
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