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原材料「国産」、「国内製造」のふしぎ

スーパー等で食品を買う時に、
パッケージの原材料表示を見る人は少なくないと思います。

かく言う私もよく確認しています。

調味料や保存料等の添加物について
様々な情報や意見があることと思いますが、
私としてはそういう物があまり体や味覚に合わないので、
チェックしている、という感じですね。

ところで、その原材料表示に、
「国産」と書かれていたり、
「国内製造」と書かれている場合がありますよね。

ちょっとややこしいですが、
パン等の小麦製品を例にしますと。

ちなみにトップ画はAI(Stable Diffusion)が描いてくれたものです。

小麦粉(国産)という表記は、
穀物である小麦そのものが日本国内で栽培、収穫されたもの。
国産小麦を好む人が多い(良い印象を持っている人が多い)ため、
原材料欄以外にも、デカデカと「国産小麦」などと表記している場合が
多いかもしれませんね。
多くの人にとっては、メリットなので。

それに対して小麦粉(国内製造)は、
小麦そのものは外国で栽培された場合が多いようです。
多いようだというのは、国内栽培小麦であっても、
敢えて国産だと書かず上記のようにしても法律上はOKなので、
書かない場合もありますよと。
先に書いたメリットを考えると、書く場合がほとんどでしょうけどね。

で、その外国産の小麦を粒のまま輸入し、
日本国内で製粉して小麦粉になった。
それは小麦粉(国内製造)と表記されるようです。
確かに国内で製粉したんですけど、ややこしいですね。

製粉まで海外でしたものの場合は、
どんな風に表記されるんでしょうね。
小麦粉(○○製造)←○○は国名
なんて書かれるのかな。

(外国製造)と書かれているのを見たことがあります。
この場合は国名は不明ですね。


さてここからは、少し話題を変えて、
やはり主に小麦をテーマにしたアレルギーや農薬について。

小麦は太古の昔から、世界中で食されてきました。
一方で昨今は、アレルギーやグルテンを気にする人が増えています。

度重なる品種改良や、遺伝子組換えにより、
現代の小麦は「小麦らしきもの」となっているものもあるようです。
(ヒトの免疫機構から見た場合)

また、
栽培中の農薬散布、
収穫直前の農薬散布(プレハーベスト)、
収穫後の農薬散布(ポストハーベスト)、
とった農薬の使用。

こういったものが残留していると、
ヒト免疫にとっては「異物」と識別され、
アレルギー症状を引き起こす場合があるようです。

ちなみにプレハーベストは、収穫直前に主に枯葉剤系の農薬を散布し、
雑草を除去したり種子の収穫作業をしやすくする目的のようです。
あまり情報を持ち合わせていませんが、小麦や綿花などで
散布されると聞いたことがあります。
どちらかと言えば、生産者側の都合として散布される感じ。
もちろん、収穫コストが下がれば、売値も下げられるんですけど。

ポストハーベストは柑橘類に使われることが多いようです。
そのままだと外皮がカビてしまうので、その防止のために。
商品として流通させるための措置であるし、
消費者としても買ってきて次の日にはカビだらけ、では困るでしょう。

昔は徒歩圏内で採れた、旬のものを食べることが多かったはずです。
現代はそうではないのと、増えすぎた人口を賄うために
品種改良も農薬散布も必要な状況になっていますね。

お米でさえアレルギーを発症するようですが、
これも行き過ぎた品種改良が原因の事が多いようです。
お米屋さんから聞いた話ですが、
より原種に近いお米ではアレルギーは出にくいそうです。

原種に近いものは、どちらかと言えばパサパサ系。
品種改良が進んだものは、モチモチ系。

品種改良は味や食感を整えるだけでなく、
耐病性や茎の高さを揃えるなど色々な目的はあるそうですが、
人体はかなり敏感なので
自然界に無かったもの=異物
として自己免疫が判断してしまうと、アレルギーが出る。

私たちの体が知っている(異物だと排除されない)食べ物は、
やっぱり原種なんでしょうね。


まとめ

小麦粉(国産)= 国産小麦
小麦粉(国内製造)= 国内で製粉した小麦粉

また、アレルギー等の炎症が出ている方は、
遺伝子組み換えや品種改良が進みすぎた原材料は避け、
できるだけ原種に近いものを選ぶと良いでしょう。

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