理解するか受入れるか
「理解する」「受入れる」
この言葉の意味を分かっているか。
この言葉を使い分けているか。
この二つの言葉はとても近いような言葉に感じられるがまったく違うような意味だと解釈している。まずは辞書を調べると二つの言葉は下記のように記載されている。
理解する:物事の意味、内容、事情などを正しく判断する。
受入れる:相手の願いや要求などを聞いて、そのとおりにする。
意味合いとしてはまったく違うものだが日常生活でごちゃまぜにしている人が多いと感じる。現に私も今までごちゃまぜにしていた。ここには感情があるかないかという言葉が近いのかもしれない。
これはやらないことを嫌いだと言ってしまう感覚に似ているかもしれない。
この人に対して間違いなく言えることは「やらない ≠ 嫌い」なのだ。
やらない理由の一つに嫌いがあるだけで因数分解すると苦手なだけかもしれないし、やるタイミングじゃないだけかもしれない。
「受け入れなくていいから理解しろ」
この言葉は最近よく仲間に言われる言葉。とても深い言葉だ。
そういう考えをする人が一定数いるんだから、まずはこの考え方を理解しよう。ただ自分がその考えになる必要もないし、その考えに対して必要以上に否定する必要はないという意味だ。
活字にするととても分かりやすいが、ここに自分の感情が入ってしまうとそう簡単にはできない。
なぜこの話になったかというと今進めているプロジェクトがある。プロジェクトというか新しい会社「ハチノス」をつくろうとしている。この会社は一言でいうとシェアリングコミュニティ会社だ。様々な人がいて、様々な人種がいて、様々な考え方や行動方法がある。そんなコミュニティ会社の代表として最低限、理解はしろ。ただ受け入れなくていい。
そして世の中の過半数の人が考えていることが正しいという風潮にもある。このことも理解しろ。というものだった。
物事をおこなう上で成功するための秘訣として他人と違うことをやるというものがある。その他人と違うことをやるために大多数の人が何を感じ何を思っているかを理解したほうがいいらしい。
私はこの考えがものすごく苦手だ。やるかやらないかだと思っていたし、結果が出せない人間は甘えているとしか思っていなかったからだ。もし私が失敗したとしても誰も責めないだろう。ただ単純に私の行動が足りなかっただけなのだから。
この考え自体がズレていることに最近気づいた。厳密には経営者としてはズレていないが会社員としてはズレているらしい。(経営者でいるなら正解みたいだ)
更にもう一言付け加えさせて頂くと経営者にだって人としての感情や思いがある。しかし経営者という特徴が世の中の絶対数が少ないということ。絶対数が少ないということは経営者の気持ちや考えが理解しにくいし、されにくい傾向にある。
いち経営者としての発言ではなくて一人の人間としてお伝えしたいが世の中として我慢したり、理解できそうなほうに無理をさせる風潮がある。しかし同じ人間なのだから同じように傷つくこともあることだけは理解してほしい。もちろん受け入れなくていい。
各々の環境や人生によって考え方が違うし、正解の形も違う。相手が考えていることや発言に対して、否定から入るのではなく、まずは理解しろ。理解したうえで否定するか受入れるか考えたほうがいいと気づかせてくれた言葉だ。そんな深い意味の言葉だからシェアしたくなった。
私の語彙力で伝わったかどうかはわからないし、受け入れてほしいとも思っていない。しかしこういう考えもあると頭の片隅にでもおいておいてほしい。
【受け入れなくていいから理解しろ】
いまだに酔っぱらうとやっぱり理解できなくなる、まつでした。またね。