グラッグ・マキューンさんの『エッセンシャル思考』を読んでみた。
『エッシェンシャル思考とは、「やると決める」「大事なものはめったにない」「何でもできるが、全部はやらない」』という真実に置き換えることが必要になるらしい。
私も切羽詰まったときほど、改めてやるべきものとやらないものをふるいにかける癖がついていたのですごく納得する言葉だった。
私自身、昔は何でもやって・・・というか何でもやらされていた。当時この本に出会っていれば、ほとんどの仕事をやっていなかったかもしれない。
という冗談はさておき、『自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう』本書に書かれているこの言葉は私がずっと思っている言葉。
家族を1番に考えろというものでも仕事をいちばんに考えろというものでもないがその瞬間瞬間に優先度か変わることを理解しなければならない。そしてその瞬間瞬間に判断して行動すること。
そんな当たり前のことすら自由にできない世の中が少なからずある。
本書にも書かれているがわたし達は全てを手にいれようとしているところがある。特に一つのことに対して成功した人が陥りやすい『成功のパラドックス』と言われている。
その原因が何種類かあり、「選択肢の多さ」そして先ほどもお伝えした「全てを手に入れることは得」という風潮。
しかし実際にはそんなことなくて八方美人のような能力よりも一点突破するくらいの能力がある方が重宝される。
だからこそ『自分で選ぶという最強の武器を手に入れる』ことが重要になる。
自分の好きなものは?
自分が一番得意なものは?
世の中の大きなニーズに貢献できるものは何か?
エッセンシャル思考の行き方を選ぶ前に前提があり、『自分の人生がいかに短いか』を感じ『残された僅かな時間をどうつかうか』を考えることからエッシェンシャル思考がはじまる。
このことを理解していないとエッセンシャル思考にはなれないし、なる必要もない。
ただ私は私が死ぬときに「色々あったな」って思って死にたい。後悔だけはしたくない。ただそれだけなんだと思う。
その為には何でもかんでも手を出さずに一つずつものにしていくことを繰り返したほうが近道だとも感じた。
『今、一つのことしかできないのならば何をする?』
この言葉って結構心にグッさり刺さる言葉ではないだろうか?その一つのことを選んで全力で取り組んでいるかどうかを聞かれて即答できる人ってたぶん少ない。
それだけエッセンシャル思考の人が少ないんだろう。本書を手に取ってみて良かったと思う。
『大多数のものは無価値である』や『トレードオフ』についてかかれている。
めちゃくちゃ簡単に説明するとどっち付かずのやり方よりも一点突破。何かをやるには何かを捨てなきゃ中途半端になる。そんな内容が書いてあった。
そしてエッセンシャル思考になるために重要なことは『立ち止まって考えること』これは選択肢を広げて、その広げた選択肢から最善を選ぶための時間と考えている。非エッセンシャル思考の人は目の前のことをひたすらにこなすために動く。これは本質的に何も選んでいないことと同じらしい。
私も含めて現代人は考える時間が極端に少ないのかもしれない。
とても便利で生活の一部となってしまったスマートフォンによって自分の内側で考える時間がなくなってきている。
だからこそあえて外部から入る情報を遮断して考える時間が現代人には必要になる。
これと同様なことが世の中にも起こっており、本当に考えければならない問題の手前をみんなで協議することが多いし個人で考えるときもそうだと思う。
「本質」を見極められない人が世の中にどれだけ溢れていることか・・・。
たぶんそのことにすら気づいていないのだと思う。
そして第7章『遊び』では遊びの重要性が書かれているが確かに遊びはとても必要だということに最近私自身感じていた。スポーツをやるにしたって健康のためと割り切ってやるよりは子どもたちも巻き込んで自分から楽しんだほうが絶対にいい。
仕事や学びもまったく同じことが言えて、どうせやるなら楽しんでやったほうが様々なアイディアが出るのだとも思う。
しかしここで難しいのは仕事を楽しんでやって結果が出せるのかという問題だ。この問題に関しては自分の中に問うしないという結論に至ったのだがこの投稿を見ている人はどう思いますか?
ぜひコメント頂きたいです。
本書を読んでいて上記の問いに対してもう一つの答えができた。それは仕事自体を遊ぶのではなくて仕事の一部に「遊び心」を入れるという答えもある。これだったら大いに賛成だし、即実践しようと思った。
本書を読み進めているととても印象的な言葉が出てくる。この言葉はエッセンシャル思考の中のエッセンシャル言葉に違いないと私は思っているのだが、その言葉とは、
『絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーである。』だ。
本書でも書かれているが、イエスと言い切るには厳しい基準をつくることが重要になってくる。個人でもそうだけれど、会社では基準となるものが特に必要となる。
この基準さえあれば新入社員だろうと判断ができるようになるらしいし、この基準がないからブレてエッセンシャル思考ではない考えや選択をしてしまう。
だからこそ自分が曲げられないものやブレることのない基準が必要になる。そしてこのことを考えることと同じくらい重要なのが「断るということ」特に日本人は断ることがとても苦手であり、やっぱり私も断ることが大の苦手。
だからこそ私は以前から優先順位をつけるようにしていた。なぜかというと自分のスケジュールが分単位でこなすだけになった時に何か違和感を覚えたことがきっかけだった。
それがまさかエッセンシャル思考と似たような考えだったらしい。
『ノーが言える人は仕事ができる』
そのとおりだと思う。それはたぶん自分が本当にやらなければならないことを理解していてそれ以外については『ノー』を言うようにしている。そしてすべての物事には優先順位があることを理解しているのだと思う。
このやるべきことと優先順位って簡単に考えがちだけど、本質的なものってなかなか理解している人って少ないと思う。
それを行うポイントとして本書に書かれているのが『編集の4原則を知る。「削除する」「凝縮する」「修正する」「抑制する」』だ。
自分の今いるフェーズと過去、未来では必要となるものが変化する。だからこそ編集の4原則を常に繰り返しアップデートするしかないのだと思う。
過去に縛られることも未来に縛られることも必要なく、今必要なモノの本質を見極め、今必要なモノだけを手にすることがとても大切だと感じる。
そしてエッセンシャル思考に近く一つの方法は量をこなすということがあげられる。量をこなせばこなすほど、なれることで作業が簡素化する。
次の章では心をグッサグサ刺されるような言葉が書かれていた。タイミング的にもドンピシャだったのかもしれない。
その言葉とは『今、何が重要か考える』
この言葉ってめちゃくちゃ当たり前でめちゃくちゃ深い言葉。
今の自分には何が足りないのか?
過去への執着や反省も未来への期待や憧れに意味なんてなく、今何ができるか。今何が重要か。このことが未来をつくる。
そう。私たちには『今』という時間しか存在しない。この言葉に改めて今を考えさせられた。
結局のところ、今どれだけ楽しめているかということに尽きるのかもしれない。
今を楽しめないやつに楽しい未来なんて来ないのだから。
過去に投稿した記事で書いた内容の中で無意識のうちにエッセンシャル思考の考えを文章にしていたことに本書を読んでいて感じた。それだけ『エッセンシャル思考』という考えは重要なのだと思うし、極限までくるとそうせざる負えないのかとも思った。
私がよく使っていた言葉に【シンプルじゃない】という言葉があった。自分の人生をシンプルにしたければ行動をシンプルにすればいいし、行動をシンプルにしたければ、言葉をシンプルにすればいいと思う。
これがエッセンシャル思考の根本で全てだと思う。
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