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賭け

相変わらず就活をしている俺は、特養老人ホームと小規模有料老人ホームで2箇所の面接先の結果を待っていた。

昨日は派遣会社から特養老人ホームの内定を戴いたが、本命は小規模有料老人ホーム。

今日は昼間に小規模有料老人ホームの代表から電話が有った。「今回の採用は見送りになったのですが、派遣社員が10月に退職するので11月に入社出来ると思うので、けんじさんが良ければ10月末にまたご連絡しても宜しいですか?」

俺は非常に悩んだ。11月まで待つのか…
それまでは介護の単発バイトで凌ぐか、それとも内定した特養へ行くか。

答えは「10月までは単発バイトで働くので御社からの連絡を待ちます。特養の内定を蹴ってでも御社で働きたいです。」

代表は「分かりました。10月末にご連絡しますので申し訳有りませんが、それまでお待ち下さい。」

これは賭けだ。必ずしも採用ではないので直前でやっぱり無理でしたという事も有り得る。男性を採用したいという代表の言葉を信じて待つ事にした。

俺は夕方に派遣会社へ内定の断りを入れた。
相手は残念そうにしていたが、人生の選択をするのは自分なので。

問題は親にこの事をどう伝えるかが問題だ。
今の会社を辞めた事を伝えて、9.10月は単発バイトをして11月から小規模有料老人ホームで働く事を正直に話そうと思う。
両親はキレるかもしれないが、俺は昼間に10人・夜間は1人で20人担当する特養より、5人を担当する有料を選んだ。

9月から単発バイトを始めてみようと思う。

有料老人ホームに受かると良いな…