孤独を極めることは不可能か？

友達がいないから
恋人がいないから
家族がいないから

人によって孤独の感じ方や感じる原因は異なる。
最初からひとりぼっちで慢性的に感じる人もいれば、突然大切な人を失ったことにより感じ始める人もいる。

僕は高校在学中から集団行動に嫌気が指し始め、卒業する頃には完全にひとりでいることを好むようになった。

大学では、サークルや部活などに一切所属することなく、ひとりで講義に参加し、ひとりで飯を食い、ひとりで帰宅する。

最初は周りからの視線が気になっていたが、慣れてくると全く気にしなくなった。

プライベートでもそうだ。
サークルや部活に入っていないからもちろん飲み会に行く機会などはなく、ひとりで映画を見に行ったり、ひとりで飯を食ったり、ひとりで買い物に行ったり。

他人からすればなんだか可哀想だと思われてしまうかもしれないが、ひとりで生活することに大きな支障はなかった。

料理もそれなりにできる、家事もそれなりにできる、身の回りのケアもそれなりにできるからだ。

この頃にはひとりでいることが当たり前となり、日常の中で孤独を感じることはほとんどなくなった。

しかし、ある状況にのみ何とも耐えきれない孤独感を感じるのだ。

それは、外で楽しそうにしているカップルや家族連れなどの集団が視界に入る時だ。

つまり家でひとりでいる分には孤独を感じないが、自分と比べる対象がいる場合、孤独感を感じてしまうのだ。

だからと言って今更友達や恋人が欲しい訳ではなく、ひとりでいることに居心地が良いことに変わりはない。

どうしたものか。