独身男性は不幸と思っている独身男性の不幸。Pt. 2
前回の続き。
Pt. 1とは別の知人との話を紹介したい。
私「最近はただ座っていても充実感があるんだよね。将来の心配とかはゼロではないけど、それは『人生の問題』じゃないし。だから『人生』としては基本的に毎日楽しい感じで過ごしてる。」
知人「でも、キャリアとか結婚とかやばくない?そうやって楽しいって思い込もうとしてるんだろ。まあ〇〇は実際楽しそうに見えるけど。でも非常に危険な状態ですね、これは。(中略、というより中間部はあまり覚えていない。)また彼女作れば満足するよきっと。で、仕事頑張って金に余裕ができたら、子供も作るでしょ。そしたら、人生安泰っしょ。俺も結婚できないとやばいし。死にたくないし。」
書いた部分についてはかなり正確だと思う。彼はそう言っていた。
(結婚できないことと、死にたくないことがどのように繋がっているのかは不明だが...。結婚すると死ななくなるのだろうか。)
せっかく会って話している時間も彼にとっては、「独身」であるために、楽しみきれないのだと感じた。
人生において「進んでいる」感が欲しいのだろう。
私の言ったことについて少し説明してみても、彼はそれを「独身で惨めな奴の負け惜しみ・強がり」としか認識できなかった。
頑張って説明する必要もないので、
「確かに、人生やばいかもね笑。そっちは婚活とか頑張っていてすごいよね。応援してるわ。」
とだけ伝えておいたら、彼は満足げな表情を浮かべていた。
「また彼女作れば満足するよ」と彼が言ったのは、私が満足していると言っていても、そんなことは絶対にあり得ないと思っていたからだろう。
恋人なしの状態で人生に満足することは、彼の世界ではあり得ないのだろう。
「また彼女作れば満足するよきっと。で、仕事頑張って金に余裕ができたら、子供も作るでしょ。そしたら、人生安泰っしょ。」というのは彼なりの自己紹介だったのだと思う。
彼はこの「人生の筋書き」を崩したくもないし、崩されたくもないのだろう。現時点に満足していないとしても。
彼には、筋書きの達成自体が大事なのではなく、その筋書きの中に彼自身がいる、というのが大事なのだと思う。その筋書きの中で「不幸」「不満」な状態にあったとしても、筋書き自体が崩れるよりは断然マシなのだろう。
むしろ現状を受け入れられず、満足したくないからこそ、筋書きを作り出してその中に自身を位置付けて安心したいのかもしれない。
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