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人生すごろく。

人生のすごろく。

人は、それを生きてることにも気づかない。
あれしてこれして、幸せな人生が待っていると思っている。

何かを組み立てるマニュアルのように人生が進んでいくと思っている。
階級のようなものを昇っていくことで、人生の何かしらの境地に辿り着けるって。

でも、すごろくをいくら進んでも、何かが足りないと思っている。
「毎日楽しいよ。」
と知人に話していても、ふと「人生何なのだろう」と感じたりもするが、そんなことは「気の迷い」になってしまう。

そういう人は、彼らのすごろくでコマが進んでいない人に対して、「現実を見なよ」なんて言ったりする。
すごろくを見続けて「現実」を見ていないのは自分かもしれないことには気づかず。

自分の好みも感覚も、人生も全部自分で決めてると思ってる。
それを「自分」だと思ってる。
そんな「自分」にステータス・記号のふりかけをまぶして、「自分」をより強固にしようとしている。
「自分」というコマに装飾を施して、すぐに見つけられるようにわかりやすくしている。

あるとき、すごろくのマスが破けて抜けていたり、自分のコマがどれかわからなくなったりする。
すると、「人生をどう歩んで良いかわからない」「本当の私ってなんだろう」とか言い始めたりする。
そこを埋めようとする、コマをわかりやすくしようとする。
でも、すごろくの枠組み自体を取っ払うことはしない。

人は、静的な「自分」がいつもそこにあると思ってる。
でも、「自分」になり続ける動的な何かががそこにあるだけだったりする。

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