マボロシメモリー

朝のピンと張りつめた空気に耳たぶを凍えさせながら

登校中の学生達がバス停に並ぶ

いつの間にか忘れてしまったあの頃の冷たくも希望という熱意に溢れていた感覚は

もう思い出すことも無い

一瞬で過ぎ去ると知っていればもう少し大切に青春を過ごせていたのかも知らない

ただ、そう感じる今に立ち返っても

この私すらも刹那の連続なのだ

今を生きれば

今までの記憶や記録がマボロシのようだとしても

輝き続ける

今を生きれば

いつだって凍えることはない



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