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⁠まもなく二期目のチャドクガの発生時期。

毒蛾の中でも最強位のチャドクガの夏期発生期に入ってきた。

ツバキ類につくチャドクガ。


ツバキ、サザンカ、ナツツバキ(別名シャラ)、ヒメシャラ(山地に暮らす)、チャなど、どの木も魅力的な花を咲かせる。
いずれの木もツバキ科の植物で庭木として人気がある(チャも?)。
かのこ環境大学の授業や講義の都合で、現地へ出向く回数は制限されるが、できるだけ都合をつけて依頼先に伺うようにしている。
夏場に多いのがチャドクガ対策。
特に梅雨明けと重なる7月は春に発生した幼虫の脱皮の一部が付着している中で、夏期の幼虫が発生するので被害に遭えば間違いなく深刻な状況となる。
風通しを良くするための剪定しているのに・・・・。
でも、毎年被害が発生している。
個人や行政機関を問わず伺うと、発生しない方がおかしい環境に該当樹木がある。先日。某放送局のデレクターさんお見えになった。チャドクガ対策の番組を制作したとの事。
毎年チャドクガの発生で悩まされているお宅のお悩み解決を目的とした番組の企画だった。「こんな感じで良かったんでしょうかね」と写真をみっせてくれた。「これ、植え付けられている場所は?方向は?」。と尋ねた。日当たりの良い玄関先とのこと。「それ放送されたのですか?」「はい」。「マジ」。剪定では解決しないだけど・・・・。


いかにも怖そう〜


免疫力こそ健康体を作るのは植物も同じ

ツバキのな仲間の樹木は適応力が強く、文句も言わず移植された場所でとりあえず頑張ちゃう。
花も鮮やかなので日当たりが良い玄関先などでも我慢。(本人達は辛いけど、植物語が理解されない)。
まさにチャドクガの思う壺となる。
チャドクガの幼虫は日当たりが大好き。
チャドクガの発生は6月〜7月。8月〜9月の年2回。
特に2期目の個体数が多い。ツバキ科の樹木はチャドクガのターゲットとなるから玄関先は危険区域となる。本来なら半日陰を好む植物がツバキ。それを日向に出せば免疫力は落ちる。チャドクガに限らず「害虫?」の発生は弱った植物につく。
山菜類を見ればわかる。元気なときは虫がつかないが、成長し次第に免疫力が低下するとわんさか虫がつくと同じ。ぜひ見てほしい。日陰で元気なツバキ類の樹木にはチャドクガはいないことを。我々も免疫力が落ちるとリスクが生じる。

小さい時はみんな一緒

我慢、我慢

かのこ環境大学のこちらにはツバキは沢山あるが、一切チャドクガの姿は見ない。相手を知ってると予防もできる。
チャドクガは「卵、幼虫、脱皮皮、蛹、成虫」全てどのような状態でも触れたりすれば強烈に被れる最強の毒蛾。仮にやられたら絶対にかゆいところに触れないこと。
また、シャワーなど絶対に浴びないこと。毒針の処置をする前にシャワーを浴びることで毒針を全身に広げてしまうことになるからだ。
ではどうすれば?かゆい場所や付近をガムテープなどを使っでペタペタして毒毛を取り除くこと。レスタミンコーワを塗っるなどの初期対応が大切。
処置後に皮膚科に。

卵は葉っぱの裏にも

2024年7月23日 静岡県日本平の樹林管理アドバイスに。その際、開放的なエリアにツバキが存在していた。3年前に同地に移植したとのこと。観察すると孵化直後のチャドクガの幼虫。本年度中に樹林内への移動を提案する。



絵 じんぼかおり
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