見出し画像

木のカルテ 【カキノキ】誰でもできる背丈でたくさん無農薬果実の収穫。神保流!剪定革命術。実践専用

木の根っこを健康に保ちながら大木となった木を樹高を低くする方法も紹介しています。写真、お稲荷さん右側の木は小さくする前のスダジイで高さは約20メートルです。同様の木々を低くしたのが写真です。本文の中で切り方や管理方法を柿の木などを例にわかりやすく解説しています。


木は友達

樹木や植物との付き合いが60年ほどの里山育ちの私にとって、庭や身近な木々たちは友達であり、先生でもあり、今では私や家族を支えてくれる暮らしのパートナーとなった。木々は付き合い方次第で何度でも生まれ変わることができること。木々たちが崖崩れを発生させたり、とめたり、こちらの付き合い方が大切だと言うことを教えてくれた。そんな木々たちの力や魅力を種類ごとに紹介させていただきたいと思う。


自宅の里庭の柿の実が色づいてきた。無農薬で育てた安全な果樹こそ家庭や学校で育ててほしい。収穫する楽しみ、無農薬でも立派な果樹の実が収穫できることを知って体感してほしい。私が里庭づくりを公共施設や家庭などに勧めする理由だ。一本の果樹があることで一瞬かもしれないが自然との絆がつながる感動を味わってほしい。大自然には大自然の魅力があるが、一本の果樹が語りかけてくれる不思議な力で大きな自然も小さな自然も出来上がっていることをワクワクしながら家族や仲間とたちと楽しんでほしい。

大人も子供も安全に収穫できるカキノキ

富有柿

里庭果樹の基本は無農薬で健康な果樹を「樹高を低く、子供でも収穫」の楽しさを味わえるように育てたい。

筆柿


フデガキ

写真は「富有柿」と「筆柿」。どちらの柿も生食がとても美味しい。(ウコッケイたちはとても好奇心旺盛)。

大きくなってしまった柿の木。登ると危険な木

若い柿の木はとても成長が早い。1メートル程度の苗木をホームセンターで購入。植えて10年も経つと手に負えない高さに。見上げるほどに高くなってしまった柿の木。沢山の実。収穫したいが届かない。

柿の木には絶対登るな!

子供達が昔から大人に言われてきた。なぜ?かなり太い枝でも簡単に折れてしまうのが柿の木。最近は柿の実の収穫期に大人が枝折れで落下事故が多発している。

柿の木のお肌はすべすべ

柿の木は表面がコルク質状となっているため、雨上がりなどで樹皮に水分を含む性質があるため、大変滑りやすくなっている。「折れやすい。滑りやすい」。楽しいはずの収穫作業も思わぬ事故で辛い思いでとなってしまう。落下状況によっては命に関わる取り返しのつかないことになりかねない。豊かな季節の実りを楽しませてくれた柿の木。そんな事故が発生したら二度と見たくはない木となってしまうだろう。

大きな柿の葉っぱ

柿の葉っぱは里庭果樹類の中でもトップクラスの大きさ。葉っぱは9月ごろから1枚2枚とパラパラ落ちてくる。9月、10月は台風のシーズン。強い風圧で大きな葉っぱが凧揚げのタコのようにあっちこっちに飛んでいくから厄介。お隣さんの庭や雨樋、遊歩道などにも積もってしまう。大きくなってしまった柿の木はストレスの原因ともなってしまう。

熟した柿の実に集まるいきもの達

パリッと歯応えのある柿の実も良いが、ケーキのように甘く熟した柿の実が好き。家族の好みは色々だが、見上げる高さで熟した柿の実は放置するしかない。メジロ、ウグイス、スズメたちが大好物だからそれも良いのだが、小鳥たち野鳥たちは可愛い小鳥ばかりではない。ムクドリの群れ。カラスたちも熟した柿実を目当てにやってくる。お隣のベランダに止まったり、洗濯物を排泄物で汚したり気が気ではない。やはり大きくなりすぎた果樹はストレスとなる。

メジロ

ここから先は

5,848字 / 25画像

¥ 2,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?