正しく、何回も、失敗するために
チームを成長させるため、もしくはプロダクトを成功に導くためには何が必要か。
私は答えの一つとしては、「試行回数」と答えるでしょう。
不確実性が高い状況では、様々な仮説を立て、高速で検証することが重要です。「こうするとうまくいかない」という失敗を積み重ねることで最終的な成功へと繋げられるのです。
トライするためのコスト問題
しかし、マネージャーがチームに対して「何回も高速でトライしろ」と伝えるのはなかなか難しいでしょう。
その主たる理由は、お金です。
結局のところ、何かを成功へと導くために試行できる回数は「試行に使うことのできる全コスト ÷ 1試行あたりのコスト」で決まってしまいます。無駄なコスト消費を避け、適切な試行回数を重ねて成功に導くためには、適切な予算配分が必要です。
自由に使えるリソースの必要性
マネージャーはチームの学びを加速させるために、自由に使えるリソースが必要です。予算が握れてはじめてマネージャーといえる、と思います。
リソースが確保できてはじめて「失敗を許容しつつ、試行回数を増やす」ことが可能になります。このときのリソースは「適切な失敗回数を重ねられる予算」だけではなく「ある程度の人員の確保」についても経営陣に説明し、納得してもらう必要はあるでしょう。
信頼の構築
しかし、ただリソースを確保するだけでは不十分です。
マネージャーへの信頼も不可欠なのです。
普段からのマネージャーに対する信頼貯金を貯め続け「このマネージャーなら失敗回数を増やすアプローチで最終的には成果を出せる」と経営陣やチームメンバーに信じさせる必要があります。
成果の積み重ね
この信頼貯金を貯めるためには、結局のところ成果を積み重ねるしかありません。
小さな成功を重ねて信頼を築き、信頼貯金を貯めておくのです。
そしていざ曖昧で困難な状況に直面したとき、その貯金を活用して乗り越えるのです。
このサイクルを継続することがマネージャーの役割です。
このサイクルを継続しない限り、失敗を恐れたメンバーは新しいことにどんどん挑戦しづらくなり、組織は萎縮してパフォーマンス不全を引き起すでしょう。
結論
「正しく、何回も、失敗するためにマネージャがすること」は、普段から成果にこだわり、評価を獲得しておくことです。この信頼貯金は、いざというときに放出して、チームメンバーの試行回数を増やします。そして、失敗から学び、成功へと導くことができるのです。