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映画「グッド・ボーイズ」を観ました。薦められない! でも薦めたい!

映画「グッド・ボーイズ」を観ました。薦められない! でも薦めたい!

アメリカでR指定コメディながら、累計興行収入120億円を達成。あの名作「スタンド・バイ・ミー」に匹敵するとの声もある、男の子たちの成長物語。

オトナの世界に対して背伸びをして、知らないことを知ったかぶりする。それが絶妙なおかしみを出しています。そして、これがアメリカでR指定となり、万人に薦められない原因。

アレを「心配蘇生用の人形」だと言ったり、アレをヌンチャクやネックレスにしたり……。演じている子供たちは本当に何に使うのか知らず、真面目にセリフを言っているそうだ。実は、真面目にそういうところは作っていて、保護者は劇中の汚いセリフを使わないようにしたり、あらかじめ脚本を見て、自分の子供が演じることを了承したりしたそうです。

R指定にもなるどぎついユーモアは、男の子が少年になる過程を見せることに十分役立っている。子供の頃、この関係が永遠に続くんだと思っていたのに疎遠になってしまったことがあるボクらは、一連のシーンが終わりの始まりに見えてくる。

眉をひそめてもおかしくないきついユーモアを受け入れることができるのは、テーマをブレずに描いているからだ。とてもいい作品でした……けど、やっぱり万人には薦められないなあ。

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折出賢一
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