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劇団ノーミーツ「むこうのくに」を観ました

劇団ノーミーツ第2回公演「むこうのくに」を観ました。前回公演と同じく、オンラインでの演劇は挑戦という言葉がふさわしい作品でした。もちろん、しっかり心を動かされ、泣かされましたよ!

オンライン演劇、と言っても、舞台の中継じゃありません。演じている皆さんは、ビデオ会議システムを使ってウェブカメラの前で演じる。それをまとめたものを観客に配信するんです。

外出自粛の時、外に出られない、集まれない、そんな状況で演劇ができないかと考えられたもので、前回の「門外不出モラトリアム」のインパクトを受けての第2回公演。

オンラインとオフラインのボーダーが溶け、どちらの世界に本当の自分を置くのか。オンラインが本当の自分、ということは、今後もっと普通になってくるかもしれない。

その象徴としての、顔認識フィルター。今回、この使われ方が本当にうまくって……! オンラインでの素顔、という使い方もしているし、コミカルな演出をするためにも使われている。

フィルターを取ったら美男美女、っていうのにもビックリしたなあ……! 顔を隠さなくてもいいじゃん、って思うけど、彼や彼女は顔のことを言われるのが悩みでもあったりしたかもしれないんだよね。だからオンラインの居心地がいい。なるほど……!

オンラインとオフライン、ヒトとそうでないもの 。この2かける2の4つが複雑にまざる。気持ちが通じるってことは今後、どんなふうになっていくんだろう。

これが、役者たちの部屋で演じられているというのは、何回聞いても驚く。大掛かりな舞台装置を部屋におくことはできない中、ここまでのことができるようになっているんだなあ。

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