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新しい仕事の作り方

以前の記事( 天才を生み出す中学校 )で、「好きなことを見つけること」の重要性についてまとめてみた。

今回の記事では、好きなことを見つけた次にあるものについて考えてみたい。

仕事をしていると、単に好きなだけでは成り立たないことが多い。自分自身を振り返ると、最初の3年はまさに下積みだった。ウェブサイトの運用や、JavaScriptのデバッグだけで時間が過ぎていった。そもそもが、大規模の構築系を得意としている会社だったこともあり、自分がやりたいような表現系の仕事は少なかった。当然、待っているだけでは仕事は来ない。そのため、帰宅してからも、ひたすら作りづづけ、自分のサイトに作ったものを出しつづけた。その結果として雑誌の執筆が始まり、今でも現役バリバリの尊敬するメンバーから構成された、表現に特化した少数精鋭のチームへの移籍が叶い、受賞するまで行きつくことができた。受賞を連発しているチームで結果を出すことはたやすい。そもそも、そういう仕事を期待されているので、作品を作るレールが引かれているからだ。そういう文化でないところから、ゼロから受賞する仕事を作れたこと、それが自分自身の財産になっている。

当時、これを成し得たのは何か? その理由は、個々の"情熱"であり、さらにいうと"覚悟"だと思う。

どんなに好きで本人に"情熱"があっても、アウトプットが伴わなければ、そもそも何の土俵にも上がらない。どんなに優秀でも、まず土俵に上がらないことには、誰の目にもとまらず、世の中にとって価値をもたらすことはできないだろう。

"その道で成功する"、そういう"覚悟"があれば、プロセス上は失敗があっても最終的には是が非でも成功しようと思うはずだ。この"覚悟"こそ、未来を描く源泉になると思う。

今、世の中は働き方改革で、会社や時間に縛られない働き方を模索している。実際、この流れはもう止めることはできないだろう。

大半の時間を仕事に費やす人生において、これからは、個々人が自分自身の価値を、どう社会や会社に還元するかを問われる時代になる。会社が将来をお膳立てしてくれる、そういう時代はとっくに終わっており、今は、個人が会社というブースト装置をどう活用するのか、そういう視点で考える時代だ。会社に求める前に、自分自身を律して価値を見出し、提供するマインドを持たねばならない。

まず、"好きなことを見つける"こと、その次に"情熱を持つ"こと、そして"覚悟を持つ"こと。覚悟ある働き方が、これからの新しい仕事を作っていくのだと思う。

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