差分抽出によるパーティクル表現
今回は、フレームの差分部分からパーティクルを表示する表現の作り方について紹介したいと思います。
toeファイルは以下よりダウンロードしてください。
https://github.com/twistcube/touchdesigner/blob/master/color_particle.toe
ポイントは以下の2点です。
(1) TouchDesignerでフレーム間の差分を取る方法
(2) 差分部分の領域と同じ形になるようなSOPを作る
(2) のSOPさえ出来てしまえば、あとは良くあるParticle SOPのインスタンシングと同じ組み方で実装できるわけです。
そこで、今回は上記2点を紹介しましょう。
※今年実施した計8回のオンライン勉強会の内、7回目の内容なので、基本部分は説明していません。
※特にParticle SOPのインスタンシングについては、ここでは解説していないので、他のチュートリアル等を参照ください。つまり、中級者向きの内容です。
上記の映像でも述べていますが、(1)差分抽出のところは様々なシーンで活用できます。この機会にモノにしてしまいましょう。
(2)はやや難しく感じられるかもしれません。やっていることはシンプルで、画面全体を覆うGrid SOPを作り、Grid SOPの左右の頂点数と画面左右の解像度を合わせ、差分部分の白い領域の頂点のみを残したSOPをもとに、Particle SOPでパーティクルを発生させるというものです。
Group SOPとDelete SOPの使い方がポイントになります。
以下、書籍についての紹介です。
2020年12月17日に発売された「ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル: 映像と音楽を駆使したビジュアルアートの創り方をトップクリエイターの作例から解説」(発行:誠文堂新光社)にて、共著で執筆を担当させていただきました。
本書はTouchDesignerの基礎から始まり、作例を通じで中級レベルまで到達できる構成となっています。デモを実行しながら、書籍を参照いただく使い方を想定しています。最初は作例をそのままトレースしてみて、次に作例のパラメーターを変更して、自分なりの見栄えに少しだけでも変えてみるという進め方がオススメです。
TouchDesignerを使って自身の仕事を効率化したい!という方は、是非チェックしてみてください!