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引き伸ばし機の導入(とLucky Timer 3の修理)

はじまり

 我が家に引き伸ばし機がやってきました。ラッキーの450M-Dです。めっちゃくちゃでかい。ヘッドを上まで上げると自分の身長より高いです。

Lucky 450M-D

 いやまあ引き伸ばし機自体は既に持ってはいたんですけど、前使ってたのがフジのA690で4x5非対応だったので入れ替えることにしました。オートフォーカスが便利でよかったんですけど、流石に2台置くのは親が許してくれなかったのでフォロワーに譲ることにしました。

フォロワー宅へ搬入
ネガキャリア

 ところで、左上から6x9, 6x6, 4x5, 35mmのネガキャリアなんですが、こうしてみると本当に大きいですね。APS-Cとフルサイズの違いなんて微々たるものに思えてきます。

 これでようやく4x5のモノクロ写真が焼けるぜ!と早速暗室作業を始めたわけなんですが…

Spooky Scary Darkroom
ドールはいいぞ

異変

 写真を4枚くらい焼いたあたりでタイマーの様子がおかしくなりました。0.5秒以上に設定するとタイマーが永遠に引き伸ばしランプを切ってくれません。
 一旦、写真を焼くのは中断して分解してみることにしました。

Lucky Timer 3の中身

 分解は至って簡単でした。電源ケーブルを留めてるネジ以外を外せば簡単に開いてくれました。
 0.5秒まではちゃんと動くし、ダイヤルぐりぐりしても回復しないので接触不良はたぶん無いだろうと思いましたが、とりあえずスイッチにコンタクトクリーナーをかけてみましたが改善せず、ハンダも特にクラックは見当たらず、パーツが焦げた様子もなく…

怪しいタンタル

 もう少し基板を調べていきます。制御方法は至ってシンプルで、タイマIC555を使用した王道なもののようです。電子工作の入門キットでもよく見るような子です。コンデンサの充放電する時間を調整してタイマーにする感じのやつです。
 右側のトリマは時間の微調整用なんですが、これもダメ元で回してみると全体の時間は変わるものの相変わらず0.5秒以上にすると勝手に切ってくれません。
 と、基板を見渡していると怪しそうなタンタルコンデンサが目に付きますね。こいつ、壊れるとショートするので厄介なんですよ。しかしショートで壊れたとすると0.5秒すら動作しないで即切れる気がするんですが、まあ症状を考えるとこいつが一番怪しいので交換してみることにします。

 タンタルコンデンサは残念ながら持ってませんでしたが、パーツ箱に同じ数字のアルミ電解コンデンサはありました。22μF 16Vです。発振回路じゃないし温度変化も暗室使用じゃどっちにしろ20℃前後でしか使わないのでアルミ電解コンデンサに変えても特に問題は無いでしょう。極性があるのでつける時は向きに気をつけてください。

修理完了

 無事生き返ったようです。

🖕

 交換したタンタルをテスターで測ってみたんですが、やっぱりショートしてるわけではないようです。テスターの静電容量測定モードが故障してるので(おい)詳しいことはわかりませんが、まあ容量抜けした感じでしょうか。珍しいこともあるもんです。

いっぱい写真焼けた

その後は特に問題なく写真を焼けました。あ、焼いたのいくつか貼っておくので是非見ていってね。(インスタもあるよ!!!!https://www.instagram.com/kenichia320/ )



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