第4回千葉科学大学公立大学法人化検討委員会の議事録
令和6年7月28日(日)15時30分より第4回千葉科学大学公立大学法人化検討委員会が銚子市保健福祉センター 2階会議室にて行われました。次回8月の検討委員会で答申を出す予定で進めています。
議事録についてですが、誤字脱字や専門用語も多く、また正確に聞き取れていない言葉もある為、分かる範囲や調べながら打ち直しているため時間がかかってしまいました。言い回しや誤字脱字など、間違えている事もあるかも知れません。あくまで参考として、当日、傍聴に来られなかった市民の方々。また今後、公立化を検討されている市町村のお役に立てれば幸いです。
また資料について必要な方はこちら(銚子市のホームページ)よりダウンロードしてください。
第4回の議事は以下の内容で進められました。
①前回会議の補足について
・高校生の進路希望に関するアンケート集計結果
・公立大学法人を設立した地方公共団体の大学担当職員数調
・公立大学に対する地方財政措置 私立大学から公立大学へ移行した大学の状況
・千葉科学大学 学部学科別公立大学法人化財務シミュレーション
②答申素案について
【座長】答申の素案について、方向性を決めたいと考えております。これまでの議論や 経緯を踏まえ、委員長としては、こういう議論があるのではないかということをお示しをした上で、 委員の皆さんからご意見をいただき、答申の素案の方向性を決めたいと思っております。これまでの委員会の中で、 加計学園や、委員の皆さんのお話、 また事務局からの説明やシミュレーション等々の結果を踏まえると、一つは、公立大学法人化の前に、 加計学園がそのまま千葉科学大学を運営していただく事が望ましいと思っております。ただ、それが難しいのであれば、私立の大学として、他の学校法人への譲渡の可能性もあると思う。しかしながら、地元の皆さんのご意見を伺うと、大学が(地元に)あることの意味が非常に大きい。それらを踏まえると、公立大学法人化し大学を維持していく。ということが必要ではないかと思う。であるとするならば「公立大学法人として維持していくためにはどうしたらいいのか?」という所をまず、今回の答申案として考えていく必要性があると思います。まず大前提としては、最初に申し上げ通り、
①加計学園さんが続けていただく
②他の学校法人さんが運営していただく
ということが良いと思いますが、これまで出て来たスリム化という議論です。現状の維持というのは、今回の財務シミュレーションを見ても、厳しい。という中で、学部学科の構成、または定員というところで、公立大学法人として運営していく場合にはスリム化が必要ではないか。では、答申の方向性は、どのような学部、または学科をこの公立大学の中で考えていくべきなのか、ということが一つの論点だと思います。これまで、第3回目以降の間に、皆様(検討委員)から、いただいた意見としては、一つは看護学部と危機管理学科というような二学科、または看護学部との親和性の中で保健医療学科。看護学部と危機管理学部の中の保健医療学科というような二学科というのが、A案、B案の様な形だと思います。二つの案が今のところ出てきています。その中に航空の学科をどうするのか?動物の学科をどうするのか?そうした学科の議論もご意見があるかと思います。ぜひその辺りのご意見をいただきたいと思います。また、これまで議論してきた中で、教育ということに重点を置きながら、議論をして来たと思います。大学は研究機関としての価値があり、研究機関としての価値をどう考えていくのか?ということが、これまで議論がなかった。銚子市の、またこの地域のシンクタンクとして、どういうような研究資源を地域の中に提供していくのか?もちろん学部学科というところで考えていく問題もあります。更に、先ほど特別交付税の話がありましたが、地域連携センターのような形であれば、特別交付税措置というものが有るということであれば、学部学科に加えてセンターを設け、別の観点から地域貢献や連携を図っていくという方法もあると思います。例えば生涯学習や地域と連携して様々な活動を行う。この事も踏まえて、議論して考えていくこともあると思います。生涯学習であれば現在、履修証明プログラムということで、学位プログラムといった。例えば市民の方や専門家の方に向けて講座を開き、学位ではないが、履修証明という形で提供していくことも可能です。そうした取り組みは、学部学科を持つよりも、コストがかからず、教育プログラムを提供していくことも可能です。以上を踏まえて、公立大学法人として運営していく上で、どのようなことが考えられるのかということを、残りの時間、議論をしていただきたいと思っております。それでは委員の皆さんにご自由なご発言、ご意見をいただければと思います。では、ご発言に際しては挙手をお願いいたします。
【委員】私は地方になぜ公立大学が必要かというと、検討委員会の中で、学生は東京に極端に集まっているというデータがありました。経済も人口も全て東京に集まり、大学も東京に集まると、それでは駄目だと思います。大学は地方にある程度分散していくのが望ましい。これは我々で言っても仕方がないことですが、そういう日本にしていかなければならないと思う。公立大学は地方に分散していく必要があると思います。銚子ではなぜ公立大学が必要かというと、公立大学を利用して地域を活性化していこく事が一番の目的だと思います。地域のニーズは置いておいて。地域を活性化していくと、地域の経済が活性化する。これは数字に出ており、22億円の経済効果がある。数字に出ない地域社会をもっといい地域にしていく、そういう役割が非常に大きいと思います。文化のレベルを上げていくとか、小中高の教育を大学を利用して上げていくとか、数年前にはジオパークをやってきました。また市民講座を行うなど。例えば大学を持てば青少年文化会館の代わりに大学の体育館を使う事も出来る。ですから経済効果以外にも非常に大きな効果があり、経済効果と社会的な効果を合わせた地域活性化を行っていくことが出来る。そこが一番大きいと思います。前回会議で地元の産業には利益がないと申し上げましたが、そういう意味での発言ではなく、全国から多くの学生が集まり、学生が育ち、地域で育ってくれる。その中の数名が銚子で働いてくれる。そういった学生を利用し、地元企業がまた優秀な学生を採用して業績を伸ばしていく。あるいは一部の学生が市内で起業して頑張ってくれる。大学新卒は、人手不足で必要とされています。そういう人材を目指して他の地域から会社が銚子にやってくる。今現在、大学新卒の方達は銚子市内に、職場(働く場)が有りません。これからは、公立大学を利用し地域を活性化していく。これが一番だと思っています。
【座長】経済だけではなく地域社会においても大学が、その地域活性化のハブになり、エンジンとなっていく事が必要だという主張であったと思います。その中で産業界も共に頑張っていくというようなご発言だと理解をいたしました。ありがとうございます。その他いかがでしょうか。
【委員】将来のことにつきまして、まさに総論としては今の委員のご発言のとおりだと思います。そこを踏まえて、銚子市において地域活性化を目指しながら、持続可能性ということも考えなければならない。銚子市の人口、また銚子市の財政状況を踏まえながら、この地域が消滅可能性自治体から脱却するということも視野に入れながら、どうしていくのが正解か。仮に公立化となった場合に、どのようなところが本当に必要なのか、将来についても考えて行くとなった場合、地域で看護へのニーズが高いのであれば、そこは一定程度残す事は考え方としてあると思う。現在、危機管理学部は非常に幅広いが、20年前にこの学部を作った意義は大変大きかったと思う。危機管理ということを広く捉えるならば、銚子市でもその活用の意義は一定程度あると思う。経営ビジネスということでいえば必要だと思う。銚子市が維持できる規模で考えるべきだと思う。
【委員】財政状況は毎年3億円から4億円。公立化で、初年度は倍率が上がりますが、次第にさがっていく。ランニングコストとして年間4億を払い続けるわけでスリム化しなければ安心出来ない。医療インフラはどうしても欠かせないものだと思います。今後、医療系は不足するのが見えている。地元の学生が、多く行っていると思いますが、公立になれば看護学部はこちらに戻ってくる可能性があります。公立化すれば校内推薦で指定校推薦で合格するなどの道筋があれば医療系は生きてくる。危機管理学部は確かに運営交付金は学生一人当たり21万ちょっとしか貰えません。しかしながら、他の医療系の学部と比べれば、先生と教室さえあればランニングコストがあまり掛かりません。看護学部と危機管理学科だけに絞れば存続していけると思う。
【委員】スリム化は、先ほどの財務シミュレーションを見ると、ある程度必要なのかなと感じました。20年間安倍さんがいてくれていた中で、産業界と自治体と、学校の産官学の取り組み。どうやったら地元に貢献出来る仕組みを作っていくかと言うことが大事だと思う。その中でも看護学部は全国的なニーズがあるのでいいと思う。また危機管理学科の中にはビジネス系管理という面もあると思います。今後、公立化して存続して行くのであれば、地元ニーズや産業界、自治体で見直しをしながら、危機管理学科を様々なビジネスの面。地元で起業など、産業界や地自体でも大学との取り組みを検討していくと良いと思う。
【委員】看護と危機管理学科を残すべき。今社会では問題解決能力が求められている。様々な困難に直面したときに、それを打開する力が必要です。様々な基礎的な能力、困難を打開する能力を身につけるための基礎を 大学までの間にきちんと身につけるべきじゃないかと。今の時代に即した危機管理学科にカリキュラムを変えていく事をして頂きたい。従って、今やっている内容を延長とは考えていないということをお伝えさせて、いただきたい。それと前回少しリスキングについてお話ししましたが、社会人も勉強しなおしていくということも必要ではないかと思っています。年齢だとか段階に応じて。先ほどお話があった地域連携センターなどで社会人が勉強し直していく場を作れればいいのかなと思う。
【委員】「千葉科学大学は公立化して残してほしいという」市民の声が多かった。また市立病院があるので看護学科は残して欲しい。現在、銚子市に市立病院が有るので連携をとって欲しい。地域のことを考えると、以前、外川地区で、看護学科の生徒と先生が地区を回って、実習を行なっていただいていたのですが、私の妻の所にも来たのですが、すると来年も来るんだなと意識が芽生えて来ました。そういったプラス効果がある。危機管理に関しては、経営の話など、いろいろ出て来ましたが、今後の銚子沖風力発電、外川にも風力発電の風車がいっぱい建っていますよね?そういった事も、危機管理で勉強出来れば良いのではないかと思う。また今流行りの若い人たちに人気のあるような学科を作って、学生を集める。そうなれば学費も安くなる、 学生も集まりやすいと思う。その他の学部学科に関しては、赤字金額が大きいので(スリム化しなければ)難しいと思う。
【委員】千葉科学大学がそのまんま運営していただくのが一番いい。科学大学は(スリム化せず)今のままでという話だった。しかし、今のままの規模で維持していくとなれば無理だと思う。公立化へと進めるのであればスリム化しかない。赤字の補填を銚子市がするのであれば市立高校など市内の学校に予算をかけてほしい。同じ教育ということを考えれば、大学だけに(予算)全てを注ぎ込むというのは違うと思う。看護学科と危機管理学科を残して規模数はどれくらいかはわかりませんが。適正な人数をシュミレーションをしていければいいのかなと思う。大学がなくなって欲しいと思っている市民はいないと思う。残すのであればスリム化かなと思っています。
【委員】学生アンケートで希望しないが多くて驚きました。薬学関係で70名が希望する子がどれくらいいるかというと62名。ただし、第一希望となると12名しかいない。同様に見ると看護については127名希望者がいて、そのうち71名が科学大へ。その中で第一希望、第二希望にも千葉科学大は入っていないという状況を見ると、以前に授業料が下がれば大勢集まるという話をしたかと思いますが、アンケート結果からすると、どこまで集まるのかなというのが、少々不安に感じました。前回授業料が安ければ集まると言ったがそうではなかったということがアンケートからわかった。科学大学を残すのであれば地域に必要だと思われる大学を作っていくことが必要かと思う。また今地元でも多様性ということが求められている。科学大学の銚子の高校で通常で受けれれない子を通信制高校で受けてくれている。地元にあるのは大変ありがたい。他にも定員がいっぱいなところもある。しかしながら公立化した際には通信高校も運営できなくなる。できればそこも残せるようにして欲しい。留意事項で通信高校については残しておきたい。
【座長】高校のほうは具体的な方針の中で、留意事項という形で進めてさせていただきます。本題ではないので、少し残させていただく形がよろしいかなと思います。
【委員】別の大学に引き継いでもらうという、ひとつの考え方もある。財政的な負担が市民にかかる覚悟あるのであればいいと思うが。固定費を下げるということは必要。大学の固定費は、建物もありますけれども、建物は場合によっては銚子市に返していただいて、別の用途に利用する事も出来る。ですので、大学で言えば人ですよね。人がどれくらい、教員がどれくらい必要かということになります。学科の数を増やすと当然、教員が必要になる。となれば学科の数を減らすということは当然必須。現在は、6学科あるので、当然、管理にも人がたくさん必要になる。そうすると、学科の数を下げていくというのが基本的な補正なんだと思う。銚子市の人口を考えますと、それに対応するのは、3学科はかなり欲張っている。2学科が妥当ではないか。3学科にすれば、将来銚子市民の方に財政負担が生じる可能性が上がる。その覚悟を持って3学科を残すというのが、1つ、市民の方の判断だったのと。2学科であれば、たとえうまくいかなかったとしても、それほど大きな財政負担では無くなるかと思う。この辺は全て腰かけの数字ですので、感覚的な話になる。当然、学科数を増やせば増やすほどリスクが上がる。残すならば、当然、固定費の少ない学科を残さないといけない。理科系の設備が沢山必要な所や、人数(職員)が大勢必要な所は、コストが高くなる。固定費がかかる学科は大きく赤字となる。ただここで、公立大学法人化すると逆の面もある。国からの運営交付金は理系の学科には手厚い。理系の学科は固定費が多くてリスクが高いけど利幅が厚い。その反面、文系の学部は利幅が薄いけどコストがかからない。2学科ということを前提に看護を残すとなれば、可能性はある。ドローンも危機管理の中でできる。新規で新しい学科を増やすには年数が足りない。今ある中で考えるしかない。看護学科を残して。加計学園にいくら残していただけるのかという金額交渉だと思う。
【座長】皆さんの意見を取りまとめると看護学部と危機管理学部の危機管理学科、2学科ですね。この2学科は全国的に学生のニーズが高い。ちょっと懸念は、危機管理学科という名前でいくと0.4%なので、答申が出て、公立大学というところを設計していく際には、留意をしておく必要性はあると思います。内容としては、現在の危機管理学科の内容と看護学科の内容を、スリム化を図っていくということが、答申の総案として、調整をしていきたいと思いますが、 いかがでしょうか?ありがとうございます。次にお金の話をさせていただきたいと思います。これまでお話をしたのは、学部学科のスリム化の話でした。
大学運営経費の部分、ここをしっかり考えていかなければいけない。
これまでの加計学園さんの説明では、4億円という数字がありますが、 そのうちの2億円は前受金ということで、すでに入学金(学生から)を貰っている金額をそのまま残していきますという話です。もう一つは、運転経費としての2億円です。そうすると、大きな支出が無く公立大学としてスタートしなければならない。その上で、減価償却分のこれまでの積み立ての部分は無いけれども、これが大きなネックになる。 固定費のお話もありましたが、この辺について、加計学園さんとこれから、 交渉するという事は我々(検討委員会)の仕事ではありません。一方で大学法人化を考えていく上で、ここの(運営資金)調達というか調整を、考えておかないと現実性が出てこないと思います。大学の運営資金の部分について、皆さんからご意見があれば伺いたい。伺った上で答申の中にどう組み込んでいくかということを検討していきたいと思います。何かご意見があれば伺いたい。
【委員】スリム化するとなれば、加計学園さんの方で相当な費用がかかりますので、いただけるお金は4億が精一杯だと思います。例えば(運営に掛かる)お金を全部引き受けるとなっると、何十億円という可能性もあります。これだけスリム化となると難しいと思う。
【委員】前受金は、その後、授業を行うために先に学生からいただいたお金なので、これは先方のご好意で「置いていっていただける」というか、「置いていって当たり前」のお金です。そこは明確にしたほうがいいと思う。学校ビジネスに向いて前受金は、その後、サービスを提供するわけですから、ただ単に先に入金があったというだけで、これは「置いていっていただける」お金ではないと言うことが一点。次に運営資金2億円、こちらも4号金ということで置いていっていただいて当然。あとは減価償却費に相当する部分を幾らだしていただけるのか?建物の建て替えには当然資金がかかります。そこは運営交付金というか、消耗税交付金では見ていただけないわけです。当然建物建て替えるとなると銚子市に負担が行きます。その負担を今のところは全部銚子市にお願いするという加計学園さんの提案なので、それで本当にいいのか?と。建物設備が終わりになった場合、千葉科学大が、これ以上立ち行かないという状態で受けることになるので、それでいいんですか?ということです。まるまる建て替えるとなると80億円程かかります。
【委員】銚子市との契約書を拝見すると、協議の上で仮に撤退だった場合、更地にするということでしたよね?ひとつ目は、まずこのまま(加計学園が引き続き)やる。ふたつ目は【他の私学に売却する。】三つ目が【公立化の場合は、今言った(スリム化)ようにやる。例えば薬学棟はいらなくなる。マリーナキャンパスの中で、いくつか解体する必要がある。私のところも、70年たった短大を稲毛へ移転したのですが、古い建物なので、アスベストが入っていました。そうすると全体を囲って非常に廃棄費用が高額でした。千葉科学はアスベストは入ってはいないと思いますが。例えば除却費用。うちはもう公立化で銚子市が全て受けるというのではなく、もしも去るのであれば、更地に出来る所は更地にしてもらう、建物はきちんと整備してもらうという形で銚子市は交渉された方がいいと思います。
【委員】確か更地にするという約束にはなってなかったと思う。協議するという話ですので、使われていない所は更地にするのか、あるいは、もしも別の用途で市民の方が、使われる生涯教育で連携教育プロジェクトセンターなどに使ってみても、良いと思う。いろいろ考えはあるかと思いますが、縮小するときにどう経費負担をするのか?いくら置いていっていただけるのか?という所が、ひとつの議題になるのではないかと思います。
【委員】今お話がありました建物を取り壊さないで、市民のための公共施設だとか、様々な使い方考えられるかもしれませんが、気になるのが、もともと埋め立て地で、避難する場所として、適切なのかどうか?今の公共施設とは、危機管理の観点から高台に逃げられるように整備を行っています。あの場所がどういう場所なのか、詳しく分かりませんが、そういった観点からも考えなければならないという事を付け加えさせていただきます。
【市長】津波の浸水想定区域に含まれています。
【委員】先ほどからコストがかかるんじゃないかという話がありましたが、ホームページを見る限り、教員の半数ぐらいが60歳以降ですし、4年ないし6年は、コストがかかるかどうかは、試算しないと分かりませんが、そこよりも、今のハード面が非常に気になります。そこはきっちり整理しない議論が前に進まない。
【座長】一つはその学部、学科が少なくなりますので、使う施設が少なくなりますので、使わなくなる所は、除却していくということが、資産管理としては必要だと思います。また利活用という話もありました。津波の浸水想定区域ではありますので、どこまで可能かという話はありますが、利活用の可能性は探っていく必要があると思う。もう一つ私の方から、考えをお話しさせていただきます。公民連携(PPP)という形で、民間資金をある程度導入する考え方。採算が取れるかどうかは民間の判断になりますが、可能であれば、 例えば一度PPPの方で、大学の資産を一度売却し、それを借りる形で、固定費用を削減できないか?という事も考えられます。現状、公立大学が全部資産を持っているという情勢でもなくなってきていいます。例えばそうしたPPPなり、 新しい民間資金の活用の方法を考える事も出来ます。いずれにしても最終的には、この答申後銚子市で検討していただくことになると思います。そうしたことを選択肢として、答申の中に入れさせていただき、 研究を重ねていただくということは、どうかなと思っております。そこについて少しご意見を伺いたいと思います。
【委員】先生方にお伺いしたいのですが、全国的に大学の中で、企業がプロポーザルで入ってくるといった大学でもあると思います。例えば先ほどのスリム化して、企業が、ハードが空くよといったときに、民間の企業が参入した。そういった事例は聞いたことがありますか?
【座長】大学の場合は、ないかもしれないです。
【委員】その可能性は考えられますか?
【座長】校舎が空きますのでそこに誘致をするとか、ということはあり得ると思います。
【委員】それは商業用不動産としてどれくらい利用価値があるかということによると思います。私の勤務先は下に飲み屋も、コンビニも、コーヒーショップも入ってますが、やはりある程度人通りの多いエリアなので、そこにわざわざ行くとなると商業用不動産としてどれだけ価値があるかだと思います。加えて、先程のスリム化規模縮小という話ですが、ひとつ気になるのが図書館です。一方的に費用を下げてしまうと、人数が減ったことによって、売上は減るけど固定費が減らないという面が有ります。縮小は縮小であったとしても、固定費の削減と定員の数というのはかなり重要で、場合によってそこは調整する必要が出てくると思う。
【委員】千葉科学大学の施設は、津波が来るエリアだという事は、今から新たに公立の図書館を持ってくるとか、そういうことは出来ないということですか?例えば銚子市の図書館プラス千葉科学大の図書館とする事は出来ないのか?公立の施設は新たには作れないという事か?
【市長】看護学部を作る際に、そこを津波避難ビルにしようということで、真ん中を開けて避難所を作りました。その為、全く使えないということではなく、ソフト面や避難対策をきちんと取るということで、公共施設の利用も出来ると思う。しかしながら高齢者や障害者の方が利用する事についても、避難計画や危機管理をしっかり取る必要があると思います。
【座長】公立大学法人化の時に大学名変更されているところもありますが、そこは公立大学にあった大学名にした方がよろしいかと思う。
【委員】私だったら危機管理学部(学部名)はやめますね。なぜかと言うと、高校生が全然ピンときていない。例えば地方公務員コースや消防士コースなど、(学部名を)明確にしないと高校生にアピール出来ない。
【委員】名前に関しては公立大学は地名がメインです。学部名や学科名にこだわり、1学部であれば出す場合もありますが、その際に、よそと誤解のあるような地名にすると、長野県立大学と長野大学が間違われてしまうという事もあります。名称は、非常に重要ですので、もし公立になった際には皆さんが納得出来る、かつ世の中に発信出来る名前が良いと思います。
【委員】例えば、仮称、公立銚子大学や銚子公立大学など、そういうイメージですよね。
【委員】今、千葉科学大学という名前ですが、仮に銚子公立大学となった場合は、ありとあらゆる様々な出版物に全部銚子という名前が載ります。そういった宣伝効果は相当なものだと思います。
【委員】学習指導要項が変わり、会計情報や資産運用が授業で扱えるようになって来ています。高校と大学が、うまく連携を取れるように、カリキュラムを取っていただきたい。文化系であれば結果が出ていますので、是非、力を入れて頂きたい。
【座長】公立化後のビジョンという中で、高大連携とか高大接続という話もあります。銚子市には市立銚子高校がありますので、そうした連携を図る事も一つのビジョンとなってくると思います。
【委員】公立化は何年何月を目指していますか?
【市執行部】スリム化するとなると募集停止してから薬学部6年、危機管理4年かかりますので、それなりに公立化の時期というのは遅くなると思います。
【市長】学部単位での経営の譲渡というのは今は出来るようになっているので、例えば薬学部を他の学校法人に学部単位で移行するという場合には、早まるということも可能だと思う。
【座長】その点は一度、確認をしてください。今日スリム化して公立化という結論が出ました。スケジュールについては確認して頂いて、次回の委員会までに、お示し出来るように準備をお願いします。公立化については、そのまま公立化するという事ではありません。移行期間においては、学生の学習環境を守っていく。現役学生の苦労が非常に重要。そこには加計学園が関わってくるという事になります。場合によっては、市と連携をとりながら協力体制を組んでいくことも必要だと思います。
最後に確認をさせて頂きます。答申の素案といたしましては、
①加計学園が千葉科学大学のまま維持していただくというのが望ましい。
②他の学校法人さんへ譲渡。私立大学として現状を維持されることが望ましい。
ただ、なかなか難しいという(加計学園の)状況でもございますので、
③スリム化して公立大学法人化。
その場合、学部学科構成は、看護学部と危機管理学部の危機管理学科の2学科体制。定員の削減という定員の変動は必要ということでまとまったと思います。
また、資産の部分につきましては、 ハードの部分で、余剰となる資産については、除却や 利活用の可能性を検討。また私から申し上げた事として、 民間の資金活用の可能性。銚子市でも検討して頂きたいと思います。その他、今後のビジョンも出ました。本日、議員の皆さんからいただいた意見を踏まえて、答申案を作成いたします。第5回の委員会までの間に、委員の皆さんにご覧をいただき、 更にご意見をいただいて、調整を行い、第5回の委員会を迎えたいと思います。
次回の8月25日(日)14時30分〜
市役所むかい
保健福祉センター 2階会議室
今回、更新までに多くの時間を要してしまいました。大変、失礼しました。夏という事もあり公務やその他、行事や会議の出席などに追われなかなかパソコンに向き合う時間が無く、ここまで掛かってしまいました、千葉科学大学公立大学化検討委員会も次で最後となります。ぜひお時間を作って頂き、ご参加いただければ幸いです。今回もnoteご覧頂きましてありがとうございました。引き続き皆様の為になる。また関心のある有益な情報共有を心掛けてまいります。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。