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『千葉科学大学公立大学法人化に関する要望書』議員協議会
『千葉科学大学公立大学法人化に関する要望書について』検討委員会の答申を踏まえて議員協議会を開きました。
・冒頭市長より今回の要望書について本日、加計学園側に送付したいと思っている旨。また担当課長より議員に対して答申書を読み上げたのち議員による質疑応答がありました。
Q. (答申を踏まえて)銚子市の考え方はどうか?(野平議員)
A. 答申の内容を基本としている。
Q. 金融資産の移譲について市としての考え方は?(野平議員)
A. 公立化した後に数年は赤字になる。そこで当然かかる費用。初年度から充足率は100%にはならない。そこまでの費用は当然必要。
Q. 交渉は誰が行うのか?第三者を入れるのか?(野平議員)
A. 大学側との協議が2月から中断している。まずは協議の再開を始めることが重要。
Q. 市民に対するお知らせはどうするのか?
A. 市としての方針を固めながらお知らせしていく。協議を再開しなければ大学側の方向性がわからない。まずは再開する事が重要。
Q. 公立大学法人化の7条件が前提としているように見える。①加計学園が引き続き運営すること。②他の学校法人への事業譲渡を検討すること。③公立大学法人化へ向けてスリム化への7条件をクリアする事。と順を追って番号を振って解りやすく明確に書いてはどうか?間に合えば提出する答申書を書き直して欲しい。(池田)
A.
Q. 公立大学法人化の7条件の中に3番に金融資産の移行とあるが金額はどれ位を想定しているのか?(池田)
A. 具体的な金額はまだ。公立化になった場合、詳細な(財務)シュミレーションをしてからでないと解らない。
Q. スリム化の7つの条件を(スリム化)大学側が受け入れるとなった場合は受け入れるという理解でいいか?(池田)
A. 答申の中の1〜5は加計学園と6、7は銚子市に対する条件なので加計学園に対するスリム化の基本条件が1〜5となって来る。(答申自体が)スリム化を前提とはしていない。
Q. すみません。では、その5つの条件をクリアした場合、市としては公立化を受け入れるという理解で良いのか?(池田)
A. 乗り越えるべきハードルは高い。全ての条件を大学がクリアするにはこれからの交渉次第だと思う。
Q. そういう事ではなくて、改めて伺います。今回の答申案を大学が受け入れた場合、『銚子市は公立化を受け入れる』ということで良いのか?伺います。(池田)
A. 乗り越えるべきハードルは高い。これから大学との協議を始めるので、今後、判断したい。
*議会でのルール上、いち議員、質疑は3回までとなっています。納得する答えがあっても無くてもそれ以上、質問することは出来ません。
Q. 検討委員会の中。市長の発言で、「市民と議会の意見も聞いていきたいと思う」との発言があったと思うが、どの様に進めるつもりなのか?それともこのまま大学側との交渉を開始するのか?(池田)
A. 5回の協議で答申が出た。ここから大学側との協議に入る。大学との協議を通じて大学側の了承を得られれば、了解内で(協議内容を)出させてもらう。当然、市民に対する説明が必要になると思う。
Q. 附属高校について継続して欲しいという発言が委員の中からあったが、改めて市の考え方を伺う。(池田)
A. 附属高校については加計学園が決める事だと思う。
Q. 仮にスリム化となった場合、いつから公立化が出来るのか?検討委員会の中で、市長の発言で「スリム化出来たものから受けることが出来る。」というような趣旨の発言が検討委員会4回目であったと思う。また「そういったことが出来るかどうか確認する」という執行部の発言で終わっていたと記憶している。しかしながら(検討委員会)5回目でその答えが聞けなかったので欲しい。(池田)
A. 他の大学に譲渡は出来る。学部の譲渡は制度的には可能。しかしながら、在学中の全ての学生の同意がないと譲渡は出来ない。難しい。
Q. 譲渡という言葉は加計学園に対して失礼だと思う?そういった言葉は使うべきではない。(鎌倉議員)
A.答申の中に含まれている言葉だと言うこと、また他の公立化した大学の条件の中にも譲渡という例は存在する。
Q. 薬学部を廃止するのはおかしいと思う。(鎌倉議員)
A. 教育の質という観点から薬学部はこれ以上増やせない。国が薬学部の新設を制限しているということは需要が無いという事。リスクが高いという委員会の意見もある。リスクが高いという判断。
Q. 千葉科学大学が本当に必要なのか?という観点が抜けているのではないか。これまでの検討委員会の協議の中で最初は議論されていたが、後半からそういった議論が聞こえなくなった。出来れば私立大学で運営して欲しい。また「銚子市が公立大学への不断の努力を持って」「強い熱意と覚悟が必要である」と答申の中で矢尾板委員長が書いているが、それだけの責任を持つという市の考え方で良いのか?(加瀬庫蔵議員)
A. 現状のままでの公立化は、大学運営を取り巻く全国的な少子化の中では難しい。また建物への大きなリスクがある。故に2学科にするべきという話があった。財政負担を少なくするためのスリム化。改めて地元にとって必要な大学、学科という物を考えるべきだと思う。そういった観点から、2学科となった経緯が有る。地元にとって地域にとって必要だと思う学科構成にする事が非常に重要。
Q. スリム化に対して加計学園側から何か聞いているか?(加瀬庫蔵議員)
A. 特段まだ反応はない。
Q. 市としては、検討委員会地元選出委員の声が「財界の声」や「地元の声」という事だったと思うが、それが市民の声という認識なのか?(加瀬庫蔵議員)
A. 公立化は非常に難しいという検討委員会での話し合いの中、「大学があったほうが良い。」「銚子市にとって(大学が)残るほうがいい。」という意見が地元委員からあった。しかし、その為に自分達も汗をかく。また努力をするという言葉が少なかったかという印象がある。改めて必要な大学とは何なのか?ということを市民の皆さんに様々な場面で聴いていきたいと思う。
Q. 改めて【銚子市に大学がある】という意味が問われていると思う。他大学への譲渡または引き受けたいという大学が現時点であるのか?答えられる範囲でお願いします。(加瀬庫蔵議員)
A. 譲渡については答えられない。他市の例としては姫路獨協大学にはあった。全国の大学でもそういった話はあったと聞いている。銚子市にも専門学校を経営している学校法人から打診はあった。今後も様々な意見を交わしたい。
Q. 答申書については協議をしていく為の、第一歩という認識で良いか?
A. あくまで協議の再開ということです。(加瀬庫蔵議員)
Q. 今回の問題は大学の問題ということではなく銚子市の問題。銚子市のまちづくりという観点も含めて考えていかなければならない。
A. まちづくりに関する協議は検討委員会内でも出来たと思う。
Q. 学部がある程度あるから大学としての魅力がある。減らしたら魅力が失われる。
A. 検討委員会内で十分協議された結果、スリム化した上で公立化となった。
Q. 検討委員会の初めに、「公立化されない場合は来年度から撤退するのか?」という質問に対して「そううです。」という発言が大学側からあった。その中で、来年度4月は募集しないとあったがその後、どうか?(岩井議員)
A. 協議を行なっていないので本日、答申書を出したのちに伺っていくということになると思う。
Q. 修繕が見込まれるが、減価償却費を財源にしていかないと修繕が出来ないと思うがどうか?(岩井議員)
A. 本部キャンパスを除いてマリーナキャンパスだけで34億円。どういった建物を除却するのか?ということになる。市の財政リスクをなるべく減らすというのが基本的な考え方。そこに変わりはない。また20年というタイミングが修繕のタイミング。マリーナキャンパスの修繕費だけで最低20数億円。加計学園は空調の修繕だけで、それ以外の修繕が行われていない。となれば空調以外の修繕はこれから更に出てくる。そこを想定した金額を頂かないと公立化を受ける事は難しい。
Q. 本日以降、加計学園との交渉が始まるという認識でいいか?(岩井議員)
A. 銚子市として再開を早くしたいと思っているが、加計学園がどう対応するのか分からないので進捗有り次第、議員の皆さんと協議、報告をしていきたい。
Q. これまで加計学園が来た時に、2〜3人で対応してきたと思うが、これからもそうか?(岩井議員)
A. 状況に応じて対応を考えていきたい。
Q. 人口減少による色々な問題が有る。市民の考え方は様々。市民要望をまとめてから話すということが大事だと思うが、市民の意見を、おざなりにしないようにお願いしたい。(岩井議員)
A. 委員にも市民を入れたというのが市民の声だと思っている。
Q. 大学側が承認しなかった場合は、ここで協議は終わるのか?(岩井議員)
A. 撤退した場合は大学の他の活用方法はあると思うが、まずは私学としての存続、譲渡、スリム化などを順を追って進めていただく。
Q. 7条件を満たした時に本当に公立化は受けられるのか?銚子市としてはスリム化が終わるまで待つのか?またどれ位(期間)を考えているのか?薬学部の1年生が卒業するまでの間、待つのか?(笠原議員)
A. 協議がすんなり進むとは思えない。市としては妥協するつもりはない。まずは大学としてスリム化に望むか分からないので答えられない。
Q. 市民の意見というのが一部の市民が代表して委員となっている。果たしてそれで市民の声を聞いたということになるのか?もっと広く市民の声を聞いて欲しい。(笠原議員)
A. 加計学園がそのまんま残るかどうかもわからない中では市民に説明する事が出来ない。掛かるお金など、方針を定める前に様々確認した上で協議に臨みたいと思う。
Q. いつまでに回答をもらう予定か?(笠原議員)
A. 予測がつかない。答申書を提出した後、大学の回答を待ちたいと思う。
Q. 市民の要望をどのように取り込んでいくのか?(笠原議員)
A. まずは協議をしながら方針を定めていきたい。その間に議会とも意見を交換を行なっていく。市民投票にするのか?など検討をしていく。
Q. 市民への説明会を行わないのか?(高根議員)
A. これから話し合いなので一定の協議が進まない限り、市民へ説明することは出来無い。勿論、今回の答申について市民には説明は行う。
Q. 協議を再開するとの事だが、協議が並行線にならないように第三者を交えて協議する準備は有るか伺う?(高根議員)
A. 協議の進行状況で判断していきたい。
Q. 募集停止は薬学部だけに限ってなのか?それとも全部募集停止するのか?(高根議員)
A. 加計学園が決める事。学部譲渡など様々な条件が残されている中で、現在の所は何も分からない。
Q.答申書を市長自ら岡山に行って直接渡して、市長から直接、話すべきだと思うがどうか?トップ同士で直接対話して欲しい。人に任せて届けるの意味がわからない。今後、銚子市が残って行くにはそれしかない。直接届けて貰いたい。それが出来るかどうか?(桶谷議員)
A.直接、大学に郵送したいと思っている。基本的に市が要望を受けている立場。今後、必要であれば直接伺うこともあるかもしれないが、銚子市は要望されている立場であって、こちらが要望している訳ではない。要望している側が来るべきでだと思っている。
Q. 答申の中で「他の大学に譲渡」という言葉が有る。また先程の発言で「他の学校法人からも銚子市に譲渡という話が来ている」という話があったが、加計学園に紹介しないのか?また今後、銚子市が他の譲渡先の学校法人を探さないのか?(桶谷議員)
A. 銚子市が探すという事ではなく、大学側が一緒に探して欲しいという事で有れば探すことも有るかもしれない。それは大学側が決めることであって銚子市が(相手の同意が無いまま)探す事では無い。そこも含めて今後、大学側と協議を進めていく。
議事録についてですが、誤字脱字、また正確に聞き取れていない言葉があるかもしれません。あくまで参考として、本日、議員協議会の傍聴に来られなかった市民の方々。また今後、公立化を検討されている市町村のお役に立てれば幸いです。