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令和6年12月銚子市議会定例会 市長あいさつ

新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、1年半が経過しました。11月は銚子市内で様々なイベントが実施され、多くの市民・来訪客で賑わいました。銚子地区労働者福祉協議会が主催した「黒アヒージョシンポジウム」、銚子漁港第3卸売市場で行われた「銚子港水産まつり」、千葉科学大学の「青澄祭」、「黒潮よさこい祭り」など、市民や若者の力が躍動し、握手とつながりを築きながら、銚子の秋に味覚と彩
りを添えました。

「犬吠埼灯台150周年記念式典」では高神小学校の生徒が10年前に保管したタイムカプセルの開封が行われました。同日開催した「灯台ワールドサミット」には、灯台を愛する自治体や全国の関係者にご参加いただき、シンポジウム・エクスカーションが行われ、灯台を観光資源・文化資源として活用することを共同宣言しました。

【千葉科学大学の状況】
千葉科学大学の公立化要望について銚子市は、8月28日、検討委員会の答申内容を基本として協議を再開したい旨を、加計学園に文書で回答しました。9月27日に千葉科学大学事務局から市の企画課に連絡があり、「現在、加計学園として千葉科学大学の管理運営について検討中であり、銚子市の協議再開の申し入れに対する返事はもう少し待ってほしい。」とのことでした。その後、現在まで、加計学園から協議再開の連絡は来ておりません。
銚子市としては、私立大学としての存続を優先的に望む考え方から、来年度の入学者の募集状況と加計学園の経営努力を注視していきたいと考えます。

【行財政改革審議会】
11月6日、銚子市行財政改革審議会を開催しました。平成30年度から令和5年度まで実施した「銚子市緊急財政対策」の検証をしていただき、銚子市の今後の行財政運営のあり方について、有識者からご意見をいただきました。
委員からの意見は、総じて厳しいものでした。「令和2年度から4年度までは、国のコロナ対策で極めて大きな資金が自治体に配られたことから、一時的に財政調整基金が積み上がり、職員も行革が進んだと錯覚しているのではないか」「行政経営評価も維持や拡充ばかりであり、行財政改革を進めるための職員の意識改革が必要である」といった厳しいご意見をいただきました。銚子市としては、「深刻な財政状況に二度と陥らない」ことを肝に銘じながら行財政改革を進め、合わせて「未来への投資」を進める必要があると考えています。職員が思い切ってチャレンジできるよう、人材育成も進めてまいります。

【銚子中学校新校舎建設の延期】
銚子市教育委員会からお知らせさせていただきましたように、令和9年度に開校する新銚子中学校の校舎建設について、完成時期を延期することになりました。
令和6年度内に着工するスケジュールで準備を進めてまいりましたが、物価の高騰や建設業界の人手不足の影響により、3度にわたり建設工事の入札が、すべて不調に終わりました。全国的にも入札不調が多数発生している状況です。新銚子中学校の校舎建設は延期となりますが、銚子中・一中・二中・三中の4つの中学校の統合は予定通り実施し、新銚子中学校を令和9年4月に開校します。
校舎の建設については、今後の物価の高騰や人手不足など社会情勢・環境の変化などを踏まえながら、早期の着工を検討してまいります。新校舎が完成するまでの間は、既存校舎を使用することになるため、防水処理など、必要な改修を行ってまいります。

【ドローンの導入と防災訓練】
11月22日、コロナ禍を経て5年ぶりに市庁舎防災訓練を実施しました。市役所庁舎は、令和4年度に耐震補強工事を実施し、倒壊防止対策など一定の安全性は確保されていますが、地震発生時の初動対応は極めて重要です。訓練では初動対応として、身体保護、避難誘導、被災状況報告の訓練を行いました。いざ地震が発生した時に、慌てずに適切な避難行動がとれるよう、今後も継続的に防災訓練を実施してまいります。
消防本部が今年度導入したドローンを用いた救出訓練も実施しました。ドローンは来年度も1台の導入を計画しております。火災だけではなく、水難救助事故など各種災害において、現場上空から俯瞰的に情報を収集できるドローンの特性を最大限活かし、迅速で効果的な災害救助体制を構築してまいります。
12月議会には、銚子市立病院の指定管理者の指定など、7議案を提案させていただきます。

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