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熊谷知事のお知らせ『能登の被災地訪問について』

さて、能登の被災地訪問について最後の行動をまとめます。

珠洲市役所を訪問して泉谷市長から復旧状況や今後の支援ニーズなどを伺いました。珠洲市は千葉県が対口支援として多数の職員を派遣し、様々な業務に当たってきたところです。

これまで派遣された職員から把握していた情報と、市長からの話を組み合わせることでさらに理解を深めることができました。

また、珠洲市には千葉県のほか、千葉市を始めとする県内各市町村、浜松市、福井県、兵庫県、神戸市など様々な自治体からの応援職員が詰めています。

私も発災すぐに対口支援の開始を提案してきましたが、被害の大きさを迅速に把握し、速やかに対口支援スキームを発動させることが求められます。

最後に津波被災地:宝立町鵜飼地区に行き、被災状況を確認。この地区は特に被害が深刻です。改めて犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表します。

この地区は現在ほぼ人がいない状況のため、犯罪行為等が懸念されるため、千葉県から応援に来ている千葉県警が警邏を行っていました。県警も発災直後から支援を継続しており敬意を表します。

行きで使った「のと里山海道」は帰りでは使えないため、国道249号を使って金沢に向かいました。のと里山海道が上下2車線が使えるようになるまではこの国道249号が唯一の幹線道路であり、一般のボランティアや様々な方々が一気に入れば、国道249号は機能しなくなることが懸念されます。そうなると自衛隊や専門機関も渋滞に巻き込まれるため、まだまだ奥能登に多くの人が入れる状況ではないと思われます。

他の大災害と比べて復旧が遅れているのは、こうした能登半島特有の地形やインフラ状況も関係しており、そして被害自体もかなり大きいことから、復旧復興の道のりは本当に厳しいことが分かります。

息の長い支援を千葉県として行っていきますし、4月からは県職員は中長期派遣に切り替え、現地の復旧復興を支援することになります。また、今回得られた教訓を県の防災対策に活かしていきます。

皆さまも改めて災害への備えを再確認頂ければ幸いです。

金沢から新幹線を使い、千葉に夜帰りました。調整に当たって頂いた関係者に感謝します。


※転載に当たっては熊谷知事の許可を得ています。

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