令和５年度　決算を踏まえた要望・意見申出書

銚子市議会決算委員会の取組として決算を踏まえた委員の要望や意見を市執行部に対して意見書として提出しています。意見書の内容は以下の通りです。また決算委員会委員は全員で9名です。

令和５年度決算及び令和７年度予算編成についての意見書

決算委員会に付託されました令和５年度決算に関する議案について、審査をする過程における各委員からの意見を委員会として次のとおり取りまとめましたので、来年度予算編成及び今後の事務事業の執行において反映されるよう要望します。

１　市税について、急激な人口減少にもかかわらず、市税収入はほとんど減少していないなど徴収努力はあるものの、徴収率は県平均を下回る状況であるため、引き続き納税能力に応じた徴収の強化を要望する。

２　財政健全化について、将来負担比率は、令和元年度と比較して約半分になるなど改善されてきているが、県内市平均と比べると２倍の比率となっているため、引き続きの改善努力を要望する。

３　令和５年度策定された立地適正化計画並びに地域公共交通計画は、公共施設の再配置を示す公共施設等総合管理計画と整合性を保つ事業運営を目指し、それに伴う予算措置を要望する。また、高齢化の進行で公共交通の必要度は高まっているが赤字路線も継続しているため、今後の公共交通の在り方を早急に示すよう要望する。

４　総務費 情報発信再構築経費について、防災情報をはじめ特に市民にとって緊急性のある情報を迅速に発信できる体制強化と予算措置を要望する。また、移住・定住推進経費については、人口減少対策の一つとして必要不可欠であるため、情報発信等の推進や人員の強化と予算措置を要望する。広い分野をもった職員を育成するため、若手職員の派遣研修を積極的に実施するよう要望する。

５　民生費 「子育てファーストのまち銚子」として、ファミリーサポートセンター事業、産後ケア事業の更なる充実と子どもの遊び場として安全に遊べる場所の確保を要望する。併せて子育て広場を土日の終日開所を実施するための人員確保と予算措置を要望する。また、保育士の処遇改善をし、都市部への流出を防ぐ対策を講ずること。精神科診療所関係経費については、県や千葉大学と連携し地域の精神医療確保のため、公的支援の継続を要望する。

６　農林水産費 銚子漁港整備経費について、地球温暖化の影響による水揚げ量の減少は、喫緊の課題であるため、早期に大型漁船受け入れ体制を整えられるよう努めること。７ 商工費 県内でも最多の隊員数となっている各種施策の地域おこし協力隊事業経費については、活動実態が分かりにくい状況である。今後も受け入れを継続する場合は、担当課を新設するなど受入体制を整備するための予算措置を要望する。

８　土木費 君ケ浜しおさい公園管理経費について、観光客や市民が快適に過ごせるよう県等と連携し、公園及び周辺の整備をするための予算措置を要望する。

９　消防費 救急救命士の養成と確保に努めること。また、災害発生時等での地域消防団の役割は大きいため、消防団員の確保に向けての早急な対策を要望する。

10　教育費 GIGA スクール構想の推進による ICT 教育の充実、不登校児童生徒へのオンライン授業の推進、複式学級の補助教員配置のための人材確保、市立高校の図書館の蔵書の充実に努めるとともに更なる教育支援、教育環境の充実に向けての予算措置を要望する。

11　国民健康保険事業について、病気予防、医療費の抑制につながることから特定健診の受診率向上に、より一層努めること。

12　介護保険事業について、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう介護予防や生活支援体制の充実と地域包括支援センターの機能強化、ふれあい交流サロンや銚子プラチナ体操の実施団体への支援をするとともに介護職の人材不足の解消と人材育成の支援を要望する。