熊谷知事のお知らせ『新規採用職員の辞令交付式』

さて、新年度です。

県庁でも新規採用職員の辞令交付式があり、私も歓迎のあいさつをする予定でしたが、果たせず残念です。(インフルエンザ罹患)

今、入庁する職員の多くは40年前後、県民のために働く職員となります。40年後の日本、千葉はどうなっているでしょうか。
「2040年問題」とも言われる団塊ジュニアが高齢者となる2040年には主戦力として、人口の4分の1(3,300万人)が減少すると予測されている2050年にはマネージャーとして臨むことになります。
2040年、2050年、2060年、その時、AI・自動運転を始めとするテクノロジーの進化はどこまで人々の社会を変えているでしょうか。
人間には想像力の限界があります。未来を確実に見通すことは誰にもできません。しかし、想像し続けることが大事です。
想像する時に大事なことは技術から先を考えるのではなく、「私たちは何を求めているのか」「私たちはどうなりたいと考えているのか」ということだと思います。
私たち行政にとって理想の行政、県民とのコミュニケーションは何かということを常に考え、今の技術、今の法体系で何が可能なのか、その時の最適解を見つけ出していく必要があります。
例えばライドシェアや自動運転などについても、私たち行政側は技術の先は見通せません。私たち行政が常に考えることは、「どんな年齢、どんな身体的能力であったとしても、その人が行きたい場所に、行きたい時に、移動手段が、社会が受容してきた安全レベルかつ選択可能なコストで、用意される社会」に少しずつ近づけていくことだと思います。
日本の将来は明るくないと、日本の子ども達の多くが考えています。そして、それは子ども達が接する日本の大人達の多くがそう考えているからです。
確かに人口減少、超高齢化、日本を取り巻く環境は厳しさを増しています。しかし、厳しい環境の中で少しでもより良い未来を作る挑戦にやり甲斐と価値を感じ、多くの人が今も試行錯誤を続けてくれています。
今を生きる私たちの選択と挑戦が、少しでも未来の社会を明るくする、その思いをもって職員には日々の仕事に取り組んでほしいと思います。
そのために人事制度や職場環境など、職員が健全な状態で長く県民のために汗をかけるよう、関係部署とともに今後も取り組んでいきます。

※転載に当たっては熊谷知事の許可を得ています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?