令和5年12月銚子市議会定例会 市長挨拶
令和5年12月定例会が11月29日に開会しました。
9月議会でも掲載しましたが今回も市長の冒頭挨拶を載せさせて頂きます。
お時間ございましたらご覧ください。市長挨拶の議会中継動画のリンクも合わせて掲載させて頂きます。あわせてご覧ください。
https://www.youtube.com/live/vosDr6ueSoA?si=ZY97u2wJS9PcISC6&t=890
令和5年12月銚子市議会定例会の開会にあたり、ごあいさつを申し上げます。
【日本ジオパーク全国大会】
日本ジオパークの全国大会が10月28日と29日、銚子市で開催されました。「今こそ行こう!ジオパーク」をテーマに、基調講演、分科会、ポスター発表、口頭発表、ユースセッション、市町村長セッションなど多彩なプログラムが実施されました。ジュラ紀から続く大地の変動によって形成されてきた銚子の地形。東映のオープニング映像でおなじみの犬吠埼、10キロにわたって縞模様の美しい地層と切り立った崖が続く屏風ケ浦、2億年前の地層からなる犬岩など、銚子ジオパークの魅力を全国から訪れた参加者に伝えた大会でもありました。海に突き出た半島地形と温暖な気候、肥沃な大地の養分が利根川から太平洋へと流れ込み、海水と交わることで、豊富なプランクトンが発生し、銚子沖には豊かな漁場が築かれてきました。潮風を浴びた美味しいキャベツや大根が栽培される大地、強い風・硬い岩盤・遠浅の海底地形を生かした洋上風力発電など、銚子はジオの恵みによって形成されてきたまちでもあります。ジオの恵みに感謝し、大地を守り、地質遺産・景観・環境を大切に保全し、観光や教育にジオの恵みを活用していく。それが銚子市の針路です。
【黒潮よさこい祭り】
この土曜日に前夜祭、日曜日に本祭が行われた黒潮よさこい祭りは、20回目の節目を迎えました。市内外から50チーム、1,500人の踊り手が参加し、銚子のまちに彩りを添えました。銚子の「秋の風物詩」としてすっかり定着した黒潮よさこい祭りは、若い力を結集し、企画・運営・資金調達まで、すべて市民の手で行うイベントです。銚子市総合計画の都市ビジョン「握手~つながるまちづくりのちから~」のモデルでもあります。
【灯台ワールドサミット】
11月3日と4日、八百万の神が集まる島根県出雲市で開催された「灯台ワールドサミットin出雲」に参加しました。今回は銚子市のほか、開催地の島根県出雲市、三重県志摩市、静岡県御前崎市、秋田県男鹿市、青森県東通村(ひがしどおりむら)の6つの自治体が参加し、サミットのシンポジウムだけではなく、各地の特産品を販売するイベントやパレードなども行われました。観光客も多く訪れ、大いに賑わいを見せました。来年は、この「灯台ワールドサミット」を銚子市で開催する予定です。サミットの舞台となる犬吠埼灯台は1874年の初点灯から150周年を迎えます。この節目の年を、市民の皆さまとお祝いするとともに、灯台ワールドサミットの開催を通じて、銚子市のシンボル的存在である犬吠埼灯台の魅力を全国・全世界に向けて広く発信してまいります。
【千葉科学大学の公立大学法人化要望】
学校法人加計学園から10月11日、「千葉科学大学の公立大学法人化に関する要望書」が銚子市に提出されました。千葉科学大学は公私協力方式により銚子市が誘致した大学であり、千葉科学大学が永続することを強く望んでいますが、銚子市の厳しい財政状況を勘案すると、公立大学法人化した場合にも市の財政負担が生じないこと、市からの支出は国の地方交付税交付金の範囲内で賄うことが基本になります。公立大学法人化の検討にあたっては、学生数や収支の見通し、地域貢献など、客観的なデータに基づく精査が必要であります。今後、有識者などによる検討委員会を立ち上げ、専門的見地から意見をいただき、公立大学法人化の可否を慎重に判断してまいります。議会・市民からの意見も十分に尊重してまいります。
【公用車の電動車導入方針】
銚子市では、令和5年3月に策定した「銚子市ゼロカーボンビジョン」に基づき、2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ銚子」の実現に向けて、各施策に取り組んでいます。取組の一つに掲げている公用車の電動化と災害時における移動電源としての活用を推進するため、市では今月「銚子市公用車の電動車導入方針」を策定しました。今後は、代替可能な電動車がない場合を除いて、新たに導入、または更新する車両を令和6年度以降すべて電動車とし、令和12年度までにすべて電動車に移行します。災害時の移動式電源として活用できるよう100ボルト以上の出力の外部供給機能を備えた電動車の導入を進めます。今議会には、15議案を提案させていただきます。慎重審議をお願いし、あいさつといたします。