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令和5年9月定例会 越川市長挨拶

9月定例会開会に伴い、開会前に越川市長より挨拶がありましたのでご紹介します。目次より関心のある項目だけでもご一読ください。また下記に市議会視聴冒頭挨拶のYoutube動画も貼り付けますのでそちらも合わせてご確認ください。


【花火大会について】

新型コロナの5類移行後初めての夏を迎え、4年ぶりに銚子みなと祭りが開催されました。市政90周年を記念する利根河畔の花火大会には、7万人の方が訪れ、夏の夜空を彩る一万発の花火を楽しみ、故郷銚子の素晴らしさを改めて実感したところであります。ご協力いただきました議員の皆様、企業・市民の皆様に、改めて心から感謝を申し上げます。

【ALPS処理水放出について】

8月24日、福島第一原発の処理水の海洋放出が始まりました。中国は日本の水産物を禁輸とし、根拠のない噂を喧伝し、銚子市の水産物や水産業や、観光業への影響は大変懸念されております。政府は輸出や販路の拡大、国内需要の喚起、学校給食への国産水産物の使用などを打ち出しておりますが、国の責任において処理水の放出を決定した以上は、あらゆる政策を総動員して、風評被害対策を実施していくべきだと考えております。銚子市としても国の風評対策や、事業者への支援策を把握しながら事業者相談や制度の紹介、国・県・東電など関係機関への取り次ぎをしっかりと行ってまいります。風評に惑わされることなく、銚子の魚の安心・安全・おいしさを発信してまいります。千葉県と協力しながら対策を講じ、国に対しては責任をもって漁業者との理解構築と、風評被害に対処していただくことを強く求めていきたいと思います。

【銚子サッカースポーツ少年団の活躍】

7月に成田市で行われた第42回千葉県スポーツ少年団サッカー交流大会で、銚子サッカースポーツ少年団が参加28チームの頂点に立ち、県大会優勝を果たしました。県内各地の競合チームがひしめく中で、銚子のチームの優勝は42回の大会で初めての快挙であります。選手を支えた監督・コーチそして保護者の皆様にお祝いと感謝を申し上げますとともに、選手の皆さんにはこれからも練習に励んでいただき、夢と希望をもって成長されることを心から願っております。

【台湾桃園市との国際交流】

友好交流都市協定を締結いたしました、台湾の桃園市から招待を受けて、8月10日桃園市長を表敬訪問いたしました。世界で初めての開催となる客家博覧会に、千葉県や成田市とともに参加をいたしました。客家博覧会は、客家民族の祭典であり、国際的な一大イベントであります。銚子はね太鼓保存会が日本の地域伝統芸能を紹介するため、千葉県を代表してメインステージで演舞を披露しました。日本以外にも、アメリカ、オーストラリア、韓国などの各国から友好都市の関係者が訪れ、大いに賑わいを見せました。台湾文化に触れる大変良い機会となりました。今後は、9月29日から10月3日まで、桃園市のチャイニーズオーケストラが千葉県を訪問し、コンサートを行います。東総文化会館で行われるコンサートには、私も出席させていただきます。また、11月には、桃園市の小学生が銚子の清水小学校を訪れ、クラス交流が行われます。桃園市とはこれまでも、灯台や洋上風力発電などで相互に交流を図ってまいりました。今後も、文化・芸術・スポーツ・経済・教育など、幅広い分野で積極的に交流を進めてまいります。また、インバウンド観光の活性化にも期待をしております。

【白糠町視察及びふるさと納税の取り組みについて】

8月、北海道の白糠町を訪問いたしました。銚子市は昨年度、ふるさと納税推進ビジョンを策定し「令和7年度までに寄付額10億円を達成する」という目標を定めました。この目標達成に向け、先進事例を学ぶための視察訪問であります。白糠町は令和4年度の寄付額が、全国第4位の自治体であります。人口7,200人の街が、どのように148億円の寄付を集めたのか、町長を始め、関係者から話を伺うことができました。白糠町では、いくら・サーモンなどふるさと納税で人気の地場産品を揃えています。それに加えて、ふるさと納税の寄付額を増やすため、何よりもEC・電子商取引環境の構築を進め、ネット上での効果的な取引・PR方法を研究し、実践しているとのことでありました。効果的な返礼品の魅せ方や、積極的なプロモーション、インターネット上の検索対策や、メールマガジンの送り方など、スマホやパソコンを利用する寄付者を意識したデジタル分野の取り組みは大変参考になりました。白糠町の事例を参考に、中間事業者と連携のもと、目標額の達成に向けて取り組みを進めてまいります。

【日本ジオパーク全国大会】

日本ジオパーク全国大会を、10月28日と29日の二日間、千葉科学大学と犬吠埼ホテルを主会場として開催いたします。関東での全国大会開催は初めてであります。全国大会では、ジオツアー・基調講演・パネルディスカッション・市町村長セッション・分科会ポスター発表などのプログラムが実施されます。銚子を訪れる方のおもてなしと市民交流を図るイベント「屏風ヶ浦ジオマルシェ」を開催いたします。開催地として、銚子ジオパークの魅力を全国に発信するとともに、銚子の子供達や市民にも、ジオパークの恵みや価値を感じていただけるものにしていきたいと考えております。

【地域活性化起業人】

国の地域活性化起業人制度を活用いたしまして、6月から鎌倉市の株式会社カヤックに人材を派遣いただいておりますけれども、11月からは、東京都内の株式会社ABCクッキングスタジオに社員派遣をいただく予定であります。民間企業が持つノウハウや知見を活かしながら、銚子の豊富な食材を活用した様々な料理レシピや商品開発、食を絡めた体験イベントなどを通じて、地域の活性化に取り組んでいきたいと思います。

【地域おこし協力隊】

地域おこし協力隊の受け入れについて、地域協力活動を連携して実施していただける民間企業や団体を募集いたしました。9社から11名の応募をいただきました。いづれも地域の活性化や産業振興への貢献が期待できる提案であります。今後は、事業者の提案に即して、隊員の募集・公募を行い、その後事業者と隊員との面接などを行い、来年4月から協力隊として活動していただきたいと思っております。

この9月議会には、15 の議案を提案させていただきます。慎重審議をお願いし、あいさつといたします。よろしくお願いいたします。



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