ライティングやライターのあり方は大きく変わる
はじめに
2025年のライティングやライターはどのようになるのか、ということを考えてみました。
結論から言うと、ライティングやライターのあり方は生成AIやメタバースなどの先端技術により劇的に変わる可能性が高くなります。
どのように変わるのか仮説を検討しました。
併せて、生成AIを例に検証を進めていきます。
生成AIの性能が向上することにより長文を書く仕事は生成AIに移行する
人間が文章を書く長さは今後劇的に減り、スキルとして求められなくなる
小説家や長文を書くライターの職業は生成AIにシフトする
今後の人間によるライティングは「重厚長大」から「軽薄短小」へシフトする
ライターが生き残るためには「軽薄短小」と「適者生存」
生成AIの性能が向上することにより長文を書く仕事は生成AIにシフトする
プログラミングの世界で起きていること
普段私はエンジニアとして会社に勤めています。
エンジニアという職業も分岐点に差しかかっています。
生成AIを使うことでプログラムやスクリプトを自動で書き出すことができるようになりました。
リリース当初はバグが多く使い物にならないことが多かったのですが、最近のコード生成はバグも減り、コードをコピー&ペースト(コピペ)すれば途中で止まることなく実行できるようになりました。
2024年12月時点でこの性能であり、2025年以降も伸びていくことが予想されます。
今までプログラマが担当していた仕事は徐々に生成AIに置き換わっていくことが予想されます。
ライティングやライターの業界でも同様のことが起きると予想
ライターの仕事もプログラマーと同じように削減することが予想されます。
ただし、すべての分野で削減されるわけではなく、具体的には長文を書く仕事が削減されます。
現在の言語系生成AIの精度では5000字程度の文章であればほぼ1発で精度の良い文章が生成できます。
今の水準で生成AIが発達すると、近々長文も5〜10分程度で書けるようになります。
人間が書くよりもはるかに速いスピードで良い文章を書くことができるようになり、やがては人間が追いつけない状態になります。
そのため、長文を書く仕事は生成AIにシフトしていきます。
実験した結果を考えても生成AIを活用したライティングにシフトしていくことは避けられない
私も実験的に生成AIを活用してライティングしています。
実際、生成AIに文章を作成を依頼した方が速くて精度の良い文章を作成することができます。
精度や金銭面の質の担保や法律面での対応などを考慮する必要がなければ生成AIのアウトプットをもとに進めていくことには特に問題を感じません。
人間が文章を書く長さは今後劇的に減り、スキルとして求められなくなる
長文を生成AIが担う、という世界が迫っているので、人間が文章を書く長さは劇的に減ることが予想されます。
私たちができることは生成AIが生成した文章または情報を確認することぐらいで、1からそれらを生産するということは減ります。
そのような状態になると、長文を書くことができるというスキルの需要は減っていくことが予想されます。
スキルとしての需要は減るということにより、長文を書くことが趣味の世界になり、お金を稼ぐ手段にはならなくなることが予想されます。
小説家や長文を書くライターの職業は生成AIにシフトする
長文を書くことを求められる仕事は生成AIにシフトしていくので、小説家や長文を書くライターの職業のあり方は変わっていきます。
小説家やライターが生成AIのスキルを身につけ、生成AIをアシスタントとして活用する時代が来る可能性があります。
入賞目的でない場合は生成AIを活用しない理由はないので、とにかく作品を速く創りたい小説家やライターは積極的に生成AIを活用する時代が到来するでしょう。
入賞目的で書く場合は置き換わらない可能性はあるかもしれません。
しかしながら、時代に応じてレギュレーションは変わる可能性があります。
そのようになれば、生成AIを活用する小説家やライターが増える可能性はあります。
タイプライターから文書作成ソフトに置き換わったように、テクノロジーの進化により生成AIによるアウトプットが有効になる時代が訪れる可能性があります。
そのような場合に対応することができるかどうかがライターとして生き残ることができるか否かの分岐点になる可能性があります。
今後の人間によるライティングは「重厚長大」から「軽薄短小」へシフトする
生成AIのライティング量が増えていくことが予想されます。
それに伴い、生成AIのライティングは工業製品と同じく「重厚長大」へとシフトしていきます。
いかに大量の文書や情報、データを創り出すか、それが生成AIに求められる領域となります。
では、人間によるライティングはどのようになるのか。
ライターとしてどの方向に進むことになるのか?
それは工業製品がたどった道と同じく「軽薄短小」へとシフトします。
つまり、いかに短い言葉で短時間で伝えていくか、言い換えると「即興」という点が求められます。
ライターが生き残る道は「軽薄短小」と「適者生存」
ライターあるいは人間によるライティングは「軽薄短小」と「即興」がポイントになることを述べました。
では、ライターに求められる「即興」とは何でしょうか。
「即興」とは今私たちがいる場でライティングすることができるスキルです。
「今この場で調査し、結果を教えてほしい」
「今この場でストーリーを創作し、共感を得たい」
これらを柔軟に対応できるようにする必要があります。
それはジャンルに囚われる必要はなく、逆にあらゆるジャンルでできるようになる必要があります。
言い換えれば、あらゆる場面に適した対応ができる力が必要になります。
ダーウィンの進化論で登場する「適者生存」です。
「軽薄短小」と「適者生存」がライターに求められます。
それは「即興」とも関わってきます。
まとめ
生成AIの時代になったとしてもライターという職業は残ります。
生成AIがライティングを担うとしても、人間がライティングする場面は残ります。
ただし、それは2025年1月2日時点でのライターやライティングとは違うあり方で残ることになります。
ライターやライティング業界で生き残るために私たちができることは何か。
それは「重厚長大」から「軽薄短小」へシフトしていくという時代の流れを受け入れ、「即興」を活用しながら「適者生存」を図っていくことです。
終わりに
私がライティングに興味を持ち、ライターとして取り組んでいるのは生成AIが登場したことにより、劇的に状況が変わり、プログラミングで培った知見をライティングに活かすことができる、と考えたからです。
実際にプロンプトをライティングすることにより、より短文でありながらも意図通りのアウトプットを提供できるようになり、活躍しています。
プログラミングにおいてシフトが始まっているように、ライティングにおいてもシフトしていくことは不可避のため、何か協力できることはないか、支援できることはないか、と思いnoteに書くことを始めました。
皆様の生成AI活用のヒントになれば幸いです。
Written & Produced & Directed by Kenichi Iwase