見出し画像

「羨ましい」と思わせる力&「羨ましい」と思わされない力を鍛える

指示をしても人は動かない。

強制しても、人は動かない。

命令しても人は動かない。

その人の心情に反することに対して、人は動かない。

信念が固くて動かない、そのことで困るという人もいる。

マネージャーや全体を統率する人にとっては、とても悩ましいもの。

人を動かすこと、それはとても難しいこと。




何とか人を方向としてそこに動くものとしては、インセンティブがあるかもしれない。

安定したお金や安定した生活、自由というものを見せることで操れることもあるかもしれない。

とはいえ、心から動いてくれる、積極的に進んでくれるということは殆どない。

だからこそ、さまざまな心理テクニックが駆使される。

それは行動心理学であったり、マーケティングであったり、行動インサイトであったり。

とはいえ、まずは人を動かすために本当に必要なこと、それは何なのか。

それは「羨ましい」と思わせるような状態に、動かそうとするその人が在ること。




「羨ましい」はどんな場面にあるのか。

それは満たされていないことに対して生じる事が多い。

お金が満たされていない、自由さに満たされていたい、健康に満たされていない、モノに満たされていない。

だからこそ、多くのものを持たせないようにすることは、人をコントロールするにはとても役に立つ。

その考えがあるからこそ、多くの人を不足感にとどまらせる事が資本主義の大きな戦略である気がする。

羨ましいと思わせるようにいかにできるか。

それが人を動かす根本であるようにも感じる。

まさに欲望こそがその人の原動力になる。

ならば、コントロールする側が欲望の満たした先の目的地としてのランドマーク的な存在あれば良い。

そうで在ることは、とても強いこと。




羨ましいと思わされる事、それはある方面から見るととても意味危険な事。

その方向に動くことは、視野を狭くする。

それしか見えていないということにつながるのは、かなりのリスクを背負うことにもなる。

だからこそ、羨ましいと思わされないということも時には大切。

すでに満たしてしまうこと、もしくは情報に触れないこと。

お金はもう十分。

旅行ならならすでに満足した。

恋愛も満足。

健康にも一切の不満なし。

情報を見ない。

まずはそれで対抗するということも必要かもしれない。




相手に羨ましいと思わせて、こちらは羨ましいに捉われない。

それをいかに構築出来るか。

狭い範囲であっても、満たされているのが当たり前。

そしてそれを自然体に、無意識で出来る状態にすること。

これが出来れば、ある意味最強であるような気がする。



ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!