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生涯賃金の前借:もしも使用可能なお金を、年齢毎で事前に振り分けられるのならば

現代社会において、お金は切っても切れない関係。

お金はとても大切。

だから、それをいつどのように入手するかどうかによって、人生の難易度は大きく変わってくる。

人によっては誰よりもさくっと稼いで、自由を謳歌する人もいる。

人によっては全く稼ぐことが出来ず、一生お金に苦労する人もいる。

人によっては親からの財産を引き継ぎ、お金について全く困らない人もいる。

いつどのタイミングで宿題をこなすのか、元々誰かにやってもらうのか、それはまるで夏休みの宿題のよう。

それぞれのお金との向き合い方次第で、人生は大きく変化する。

なぜならお金は行動の自由を決めるもの、土台になるものだから。

そして、お金を使う時期について、より効果的に働かせることが出来る年齢というのも全く異なる。

いわゆる本当のお金の使い時というのも、人によって全く異なる。

では、いついくら使うのが最も人生で効果的なのか。

ふと考えてみた。

そして別の問いに置き換えてみる。

もし生涯で3億円がつかえるとして、年齢で使えるお金を振り分けられるのならば、どのようなタイミングがベストなのか。

ただし、寿命は平均年齢まで(男性81歳、女性87歳)と決まっていて、10年ごとにいくらもらえるかを設定可能。

そしてそのお金については10年経過すると自動で消滅することになるという前提で、使い切ることが必須として考えてみる。




0歳~10歳の間は、お金がどれほど必要なのだろうか。

親の保護の中、知識の範囲についてもまだまだ知らないことも多く、行動範囲もあまり広くない。

使う先としてはお菓子やゲームなど、あまり多くのお金を必要としないかもしれない。

11-20歳はどうなのか。

体力的が伸び続けている時であり、知識も増えて、様々なモノに対して好奇心が湧いていることから、お金を使える範囲も拡大する。

とはいえ未成年であることからまだ制限が多く、使おうとしてもまだ多くの金額は使いにくいかもしれない。

21-30歳はどうなのか。

体調や体力もとても恵まれている時であること、大人になることで今までできなかったことが出来たり、楽しみを実際に制限されずに色々なことが出来る。

もしお金を持っていれば、様々な分野に使えるチャンスがあるに違いない。

31-40歳はどうなのか。

体力は頭打ちかもしれないが、活躍の場が増えたり、家族を持ったり、それぞれの人生の方向性が見えたりすることで、とても忙しい年代。

必要となるお金も増え始めて、あればあるだけ使ってしまわざるを得ない時代かもしれない。

気が付いたら出費がかさんでいることも多いかもしれない。

41-50歳はどうなのか。

守るものが出来たり、今までと比べると挑戦はすこしやりにくいかもしれない固定的な価値観に支配されるときかもしれない。

そして、家族を持っている場合は、お金がより多く必要となる時期。

51-60歳はどうなのか。

仕事も終わりが見えたり、子供も羽ばたき始めることから、やがてお金を使うところも少なくなり始める時期。

とはいえ、体力がかなり落ちつつあるので、挑戦するにも範囲が限られてくる。

61-70歳はどうなのか。

仕事を引退する人は自分のことを考え始めて、余裕のある資金をもっているものの、使うことが出来る先がかなり絞られてくる年代。

身体も徐々に衰え始め、過去ほどは無理をすることが出来ない。

71-80歳はどうなのか。

体力にもかなり限界が来ていて、無理は出来ないし、昔ほどは出来ることもなくなり、徐々に衰えていく。

お金を持っていたとしても、気が付いたら病気の治療等に使われて無くなっているかもしれない。

80歳を超えた年齢はどうなのか。

終わりの時期も近くなるものの、実際にお金を使える範囲が今まで以上に絞られてくる時代。

自分のためよりも、誰かのために使うことが最も良いお金の使い方になるかもしれない。




これらを前提に考えてみると、お金として最も価値のある脂ののりやすい時期というのは、いつなのだろうか。

個人的には、青年期の21-30の間に多くのお金を保有しているのが、最も効果的にお金を使える時期である気がする。

体力もあり、知識や好奇心に満ち溢れて、色々なものに挑戦可能。

大人になることから制限も外れ、良いことも悪いことも様々な経験をすることが可能な時期にあんる。

その時期にお金を持っていることが出来たら、人によっては何でもできるかもしれない。

年齢で振り分けられるものならば、使える金額の1/3の1億円をその10年に費やすのもいいかもしれない。

極端かもしれないが、実はそのくらいのほうがいいのかもしれないようにも感じる。


そして、人生のラストを迎える70-80歳以上の時はどうなのか。

病院代がかさむ人もいるかもしれないが、そこでお金を使うのは個人的には少しもったいないような気もする。

体力も衰えて、好奇心も以前ほどは旺盛ではないかもしれない。

そして死の直前について、人によっては1日生きるために数百万円も投入することもある。

とはいえ、実質のQOLとしてはあまり高くはない状態。

その数百万円があるのならば、それをもっと若いときに使えたならどれほど効果的に使えるのだろうか。

病気によって入院代や薬代で持っていかれるくらいなら、使わない方がいいような気もしてしまう。

もちろんその時が来てみないと分からないかもしれないが、それを本当に望むのかどうかは分からない。

だから、70代以上である場合は、もしかしたら10年で1000万円くらいでもいいのかもしれない。

病院代などで足りないということがあるのなら、その前に健康であることに投資しておけばよかったと感じるようになるかもしれない。




人によって考えはそれぞれ。

どのタイミングでお金をどれだけ使うのかを振り分けるのは自由。

ただ、現実的には多くの人が死ぬ直前が最もお金持ちになっている状態。

しかしながら、その状態はお金の効果的な使われ方として疑問が残る。

そのお金が残った分だけ、働く必要性や時間をかけることは必要なかったのだから。

だからこそ、もし事前にお金を費やす金額を年代で自由に決めることが出来たならと感じる。

そして、最も最適なタイミングに必要なだけお金を使う。

そのような仕組みが出来たのならば、すべての人のQOLはもっともっと高く、生きていく時間を有意義に過ごせるようになるに違いない。

とはいえ、果たしてそんなことは出来るのだろうか。




ありがとうございました。

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