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「情報の非対称性」を普段から意識出来ていますか
情報がモノを言う時代。
持っているか持っていないかで、全く状況が異なる世界の見え方。
もちろん、持っている情報が現実・事実とフィットしていれば問題ない。
一方で嘘やフェイク・デマを本物と信じてつかんていることも良くある。
それによって大きな損害を受けたり、現実から目を背けたり、それぞれが都合の良いように生きている。
あらゆる情報が溢れる中で、使える情報と使えない情報の格差が激しい世の中。
そして、情報の格差が意識されにくい状態が当たり前になっている状態。
その中で、いかに情報格差が存在しているのかを認識しているかどうか。
つまり、「情報の非対称性」を意識出来ているかどうか。
それが重要になってきている。
情報の非対称性は何か。
それは相手がいる状態で、持っている情報量が異なる中で同じことを話題にするときに、正しい情報を得ている側が圧倒的に優位に立つことが出来ること。
例えば製品を売る側と買う側。
売る側は製品について内部情報含めてトコトン詳しい状態であり、その情報の良いところから悪いところまで多くを知り尽くしてる状態。
それによって、良い部分だけをいかに相手に伝えられるか、問題となりそうなことをいかに小さく見せることが出来るか。
一方で買う側は、多くの場合情報をそこまで知っているわけではない。
事前に調べることが出来たとしても、それはあくまでも一部の情報に過ぎないことがほとんど。
気が付かない間に良い面のみにフォーカスさせられていて、踊らされて、気が付いたら買ってしまっていて。
その格差に気が付かないことによって、とんでもないものをつかまされることもあったりする。
思わぬデメリットに後で気が付いたとしても、もうすでに遅い。
情報が非対称であることを認識できていなかったがために、多くの問題が発生している。
そのことにいくら問題があるからと言って、情報優位の側が情報を漏らすことは無い。
それによって不利になることをとことん避ける、もしくはその情報がないかのように扱う。
知っている側はものすごい強者であり、そのアドバンテージを手放すことは絶対にしないものだ。
情報の非対称性により、不利な側はどうすればいいのか。
そもそも、情報の非対称性を完全に埋めることは出来ないのは仕方がない。
それは、多くの人がプロに対して全く同じ知識と土台である状態であることはほとんどないから。
いくら専門家とはいっても、必ずどちらかが情報を持っていてどちらかが持っていない情報もあったりする。
そして、不都合な情報については、消されたりデマだとして嘘レッテルを貼ることで葬り去られることもしばしば。
とはいえ、最近では不都合な情報が当たり前のように流れるようになってきたのも事実。
状況が変わりつつあるのかもしれない。
とはいえ、だからといって安易に情報に飛びつくことそのものはとてつもないリスクになることが溢れている。
常に気を付けるべきは、情報の非対称性が常にあるということを認識すること。
つまり、その物事や出来事について詳しいつもりでも、まだまだ知らない面が沢山あることをいかに気が付くことが出来るか。
特に相手がいる場合は、なおさら気を付けているほうがいいかもしれない。
それに気が付いているかどうかというだけで、多くの無意識のリスクを回避することが出来るはずだから。
情報の非対称性、普段から意識出来ていますか。
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ありがとうございました。