前澤友作YouTubeを全部見た僕が、オススメ動画を厳選する。
元ZOZO社長、前澤友作さんが手掛ける「カブアンド」が、相変わらずインターネットの耳目を集めまくっている。
国民的芸能人である明石家さんま氏のCM起用に成功するなど、その話題性には事欠かない。
僕はというと、なぜか急に飽きてしまった。先週は「祭りだ!」と騒いでいたのに、リリースされた途端に興味がなくなった。
多分、リリースされてしまった今、この祭りに乗るためには「実際に電気の契約を切り替える」みたいな手間が必要で、そうなると事務手続きが発生するからなのだろう。事務手続きはめんどくさいからやりたくない。その深層心理によって僕の思考は操られているので、飽きてしまったのだと思われる。人間とは難しいものである。
さて、カブアンドには飽きたので「時間ができたら使ってみよう」ぐらいのテンションになっているのだが、一方で、今は前澤友作さんのYouTubeチャンネルへの熱量が上がっている。
というのも、前澤友作さんのYouTubeチャンネルはめちゃくちゃおもしろいのだが、玉石混交であり見る者のリテラシーが問われるため、そのおもしろさにみんな十分気づいてないのだ。
これはいけない。こんなにおもしろいものは、ちゃんと理解されるべきだ。
そんなワケで、今日は前澤友作YouTubeチャンネルの全容を語りたい。「見るべき動画」「見るべきでない動画」といったラインナップを紹介しつつ、その知られざる魅力を余すところなく紹介しよう。
1本目からおもしろすぎる
まず見るべきなのは、前澤さんのチャンネルの最初の動画だ。これ。
「1000億円記帳してみた」、1本目から飛ばしすぎである。最初からアクセル全開でめちゃくちゃおもしろい。「VLOG」ってそういうことじゃないのよ。
【初投稿】というだけあって、動画の作りはむちゃくちゃ素人くさい。画質はガビガビで、スマホでテキトウに撮ったと思われる。
映像の品質はめちゃくちゃ低いのに、めちゃくちゃ良い車に乗っているギャップもおもしろい。この異様な視聴体験に病みつきにならざるを得ない。
動画の内容としては、銀行のATMで記帳するというだけのもの。
ATMで少々手間取りつつも、無事に記帳が終わる。
前澤さんはZOZOの株式を売却した代金として1020億円を受け取ったらしいのだが、それがたしかに記帳されている。すごい桁だ。
これを見た前澤さんのコメントも素晴らしい。
恐らく、前澤さんにとっての「10億」は僕らにとっての「10万円」みたいな感覚なのだろう。普段あまり使っていない口座に放置していて、存在を意識しないくらいの金額。
で、前澤さんは通帳を見ながら発見を喋る。
すごい。「通帳は1000億円を超えるとカンマが印字されなくなる」という雑学(?)を放り込んできた。知識を喋るYouTuberは数多くいるが、個人資産が1000億円を超えているYouTuberは恐らく前澤さんしかいないので、彼にしか喋れない雑学だ。独自性のあるポジションを活かしていて本当に素晴らしい。
で、特にオチはなく動画が終わる。
この動画、構成も何もあったもんじゃないのだが、「1000億円持ってる」というただその事実だけでめちゃくちゃおもしろい。すごい。奇跡のコンテンツだ。YouTuberが使える武器は無数にある、ということがよく分かる1本。
そこから不作の時期が続く
1本目がアクセル全開で超おもしろかったので、「このチャンネル、すげえぞ!」と期待してしまうのだが、残念ながらしばらく不作の時期が続く。
2本めの動画がこちら。画質もちゃんと良くなって、動画としてはクオリティが上がるのだが、企画がつまらない。「前澤さんにとってお金とは?」を聞くインタビュー動画。
内容としても意外性がなく、「お金って、”ありがとう”なんだよね」という、薄めのお金論が展開される。これよりは『資本論』の解説動画とかを見た方がおもしろい。これは見る必要がない。
この時期は本当に不作で、「前澤さんが金髪にするだけの動画」とかも公開される。つまんねえ~!!!
こんな調子で、2~5本めの動画は「イマイチだな…」という感じだった。前澤さん、あんたもっとイケるやろ。
しかし、6本めの動画でこちらの度肝を抜いてくる。さすが前澤さん、油断させないカリスマ性がある。
動画の趣旨は「ジェット売ります。」である。めちゃくちゃおもしろい。安易に「プライベートジェットの中身大公開!」としないところが素晴らしい。
この動画、前澤さんは丁寧にプライベートジェットの中身を解説していく。
で、動画の最後に、こう訴求して終わる。
いや誰が買えるねん。
壮絶なツッコミ待ちなのだが、前澤さんはボケているつもりがなく、本当に購入者を募集している。概要欄にはしっかり売却のための情報が記載されていた。
恐らく誰も買わないからまったく意味がないのだが、律儀に情報を記載してるのがおもしろい。特に、「フライト総時間: 約1,200時間」のところが素晴らしい。「中古車みたいな感じで、飛んだ時間を書くんだなぁ」という発見がある。車の場合はメーターがあるから走行距離を書くが、ジェット機はメーターがないので何km飛んだのか分からないのだろう。
また不作の時期
で、そこからまた不作の時期に入る。6本くらい超つまらない動画が上がり続ける。
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