村作りビジネス失敗経験者が、他人の失敗を分析する。
僕は「村作りをビジネスにしようとして失敗した」というそれなりにユニークな体験談を持っている。
失敗した直後は「なぜこんなことになってしまったんだ……」とめちゃくちゃ落ち込んだものだが、傷がとっくに癒えた今では「この失敗談、色んなところで使えて便利だな」とむしろありがたく思っている。
長尺で喋るYouTuberをやっているので、強い話の引き出しがあるに越したことはない。「ヘビは美味しい。毒ヘビの方が美味しいのでマムシやヤマカガシがオススメ。アオダイショウはまずい」という体験談を突然話す芸はインパクトがあり、重宝している。
村作りで失敗してから、もう7年が経つ。お陰さまで今はYouTuber/作家として順調に成功を積み重ねており、どん底だったあの頃とはずいぶん状況が変わった。
僕は失敗を有効活用しているし、後悔もしていないのだけれど、さりとて「失敗してよかった」とは1ミリも思っていない。人生、なんでも成功するに越したことはない。「あのとき失敗してよかった」はほぼ間違いなく自己欺瞞だと思う。できれば無敗の人生の方がいい。
「失敗体験から学びを得て成功した」という事実は正しいだろう。だけど、逆は必ずしも成立しない。「失敗体験がなければ成功できない」は間違っている。
『喧嘩稼業』を読み返す度に、このシーンが僕に刺さる。
「負けて得られるものなどない」。世間を飛び交う美辞麗句にハッキリとNOを突きつけるこのシーンで、いつも心打たれてしまう。
多分、本当にそうなのだと思う。
「私の人生においてあの時期はムダでした」と認めるのは苦しすぎる。だからみんな、「あの失敗がなかったら今の私はありません」と美辞麗句で覆い隠してしまう。
僕はそうしたくない。「あの失敗余計だったなぁ。成功したかったなぁ」と思っておきたい。そっちの方が、本音に近いから。自己欺瞞に陥りたくないから。
だから、今日は書いてみよう。失敗しないための方法について。
実は、僕以外にも村作りサービスで起業した人がいた。そして、その人たちがつい先日、失敗していた。そんなホットトピックである彼らの失敗を分析してみたい。そして、僕の失敗との共通点をあぶり出す。
以下、具体名が出るので有料としたい。かなり大雑把に私見を書くので、公に内容を披露するのは憚られる。
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