友人がパクツイ被害に遭ったので、加害者のTwitterを1年分遡ってみた。人類にSNSは早すぎる。
友人がパクツイ(パクリツイート)被害に遭った。
その友人は細々とおもしろ記事を書くタイプの人間で、自己顕示欲はあまりなく、良い記事を静かに淡々と書いていた。バズることもめったにない。
そんな彼の記事の一部を抜き出してまるで自分がやったかのように加工してツイートし、数万いいねを獲得する人間が出現した。
これだけならよくある話だが、おもしろかったのは事後対応である。
その加害者はパクツイをした人間として炎上したのだが、あまりにも愚かな言い訳を繰り返し、ウソをつき、自分を少しでも賢く見せようと必死だった。
とても滑稽だったので、「おっ!!これは極上のnoteネタだ!!思い切りバカにしてやろう!」と思って全力でリサーチすることにした。その人のツイートを1年ほど遡って分析してみたのだけれど、やっているうちに「この人、かわいそうだな……」と思い直した。
そう、SNSで散見される「底抜けにアホな人」はしばしば、そのアホな一連のツイートだけが注目され、文脈からは引き剥がされているのだ。みな、誰かが炎上しているときはその炎上ツイートしか見ない。その人が何者で、何を思い、どんな暮らしをしているのか。思いを馳せることはまったくない。ただ正義の鉄槌を下す快感に身を委ねながら、「こいつマジありえないわ」と書き込むだけ。
だが、ここに背景情報が増えると急にかわいそうに見えてくる。人間は複雑で、大量の文脈を背負っている。ツイートを少し遡っただけでも急に文脈が増えてきて、「なんか悪いやつじゃなさそうだしかわいそうだな」という気持ちが芽生えるものなのである。今日はそんな話をしたい。
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それでは早速見ていこう。僕が彼を見つけた経緯から、彼のあまりにも愚かな発言の数々まで、詳細に……。
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