過去に紹介した地獄の人のキャッチアップ。恐怖の社長交代劇があったり、アホすぎる発言にビビったり。
「人工知能はあまりにもホットな分野だから、キャッチアップが不可能に近い。僕の専門の自然言語処理に絞っても新しい論文が多すぎてとても網羅できないから、重要そうなものだけを何とか追いかけるしかない」
自然言語処理の研究職に就く友人は、そう言った。アカデミアの人は大変だ、と思った。せっかく博士論文を書いて己の専門性を確立したのに、日進月歩の研究の世界ではそこにあぐらをかいていられない。一度取得した学位は失われないが、爪を研ぎ続けないと専門性は失われるのだ。
それに比べるとインターネット芸人稼業は気楽なものである。日々キャッチアップしなければいけない情報などほとんどなく、四六時中ふざけていればいい。僕は何年も必死でキャッチアップしている分野などひとつもない。
とはいえ、たまには僕もキャッチアップしてもいいのかもしれない。このマガジンで過去に扱ってきたヤバい人の近況をチェックして、描いてみてもいいのかもしれない。それが僕にとっての、爪を研ぐことなのかもしれない。研いだところで何にも使いようがないけれど。
キャッチアップの題材には、それなりに語りがいのあるものを選んだ。謎の社長交代劇があって邪推が捗るあの会社の話とか、あまりにもアホな発言があって「さすが期待を裏切らないぜ!!」と大喜びしたあの人の話とか。鮮度の良い地獄が楽しめると思うので、ぜひお付き合いください。
単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。いつ入っても当月書かれた記事は全部読める。1月は5本更新なので、バラバラに買うより3倍オトク。
それでは早速見ていこう。今回扱いたいのは、これだ…。
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