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インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく(5-2)-マルコフ連鎖に繋がれた犬

前回、 インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく(5-1)-頭が悪いラスコーリニコフ という記事を書いた。

あまりにも愚鈍であり、あまりにも救いようがない男の話だ。


結果、「具合が悪くなった」「実は私もウォッチしていました」「自分は幸せだったんだと分かった」などの声が寄せられた。



「具合が悪くなった」とかは予想していたが、「自分は幸せだったんだと気づいた」という反応は予想していなかった。

人間は相対的にしか幸せを感じられない生き物なので、職場に困った人がいると「困った人がいて嫌だな~」と思うものである。

だが、職場にいる困った人は所詮「職場レベル」である。クラスで一番面白い人間はプロの芸人には到底かなわないし、職場で一番愚かな人はインターネットにいる”ホンモノ”には到底かなわない。

井の中の蛙大海を知らずとはよく言ったものだ。インターネットの海にはシロナガスクジラみたいな愚者がゴロゴロしており、あなたの職場にいるのはアマガエルみたいな愚者にすぎないのである。


彼の愚かさをたっぷり味わうことは「自分の周囲の愚者はアマガエルなのだ」と認識することに繋がり、ひいては自分の幸福を実感するのに役立つ。この文章を読む内に「うちの職場にいるのがあのレベルの愚者でよかった」と嬉しくなり、寛容な精神で接することができるようになるだろう。

つまり、この文章は人を幸せにする文章なのである。色々反論はあるだろうが、僕もたまには胸を張って「人を幸せにしています!」と宣言したいので、今日のところはそういうことでお願い申し上げたい。


さて、とにかく今回の記事は、前回の記事の続きである。3本立てシリーズの2本目だ。全体の構成は以下のようになる。


1本目(前回。10/12公開済み)…彼の現状と概要を軽く確認した後で、彼のヤバい物語の前半(退職から、異常性の発露まで)を見ていく。

2本目(この記事。10/19公開)…彼のヤバい物語の後半(異常性がより強く発現し、インターネットの地獄としてのたうち回る様子)を見ていく。

3本目(10/26公開)…彼のヤバい物語を総括し、そのヤバさを分析する。最終的に、『罪と罰』や情報理論を駆使して「彼はマルコフ連鎖のラスコーリニコフだ」などの結論(悪口)や、教訓のようなものを導く。


以下、実名が出るので有料になる。前回の記事から読まないと話が繋がらなくなってしまうので、前回の記事を読んでない方はまずそちらを読んでいただきたい。

なお、単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。定期購読はいつ始めても今月書かれた記事が全部読める。10月は4本更新なので、単品購入よりも2.4倍オトク。今回は特に3本立て記事であり、定期購読して頂ければ3本とも読むことができる。ぜひ定期購読を検討されたい。


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