インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく(5-1)-頭が悪いラスコーリニコフ
この有料マガジンを始めて、もう1年が経つ。
マガジンを始めたその日から、「書こう」と思い続けてきて、それでも書けていなかったことがある。
それは、とある男性のことだ。
彼はあまりにも愚かで滑稽で、誰もがバカにしたくなる圧倒的な魅力を持っている。滑稽界のマリリン・モンロー。
マリリン・モンローは、時の合衆国大統領ジョン・F・ケネディと不倫関係にあったとされる。それだけではない。ジョン・F・ケネディの弟であり司法長官であったロバート・ケネディとも不倫関係にあった。
大統領と司法長官という、文字通りアメリカ合衆国を動かしている2人のトップエリートが不倫という愚行を犯してしまった。このスキャンダルをマフィアのボスに知られて、脅しの材料に使われかけたりもしている。
そんなとんでもないリスクを犯してでも、2人はマリリン・モンローに惹かれずにはいられなかった。理屈抜きで「ああ!彼女を抱きたい!」と思ってしまう。圧倒的な魅力というのは、きっとそういうものなのだろう。
滑稽界のマリリン・モンローも同じだ。僕は理屈抜きで「ああ!彼をnoteに書きたい!」と思ってしまう。彼には圧倒的な魅力がある。
だけど、丸一年以上書けなかった。なぜ書けなかったのかというと、構想が膨らみすぎてどうまとめればいいのか分からなかったからだ。
書くべきことがあまりにも多すぎて、まとめられる気がしなかった。
星の数ほどある彼の滑稽さを一つの流れにまとめて、記事にする。それは気の遠くなる作業に思えた。歩数を延々と数え続けて日本地図を作るような一大事業なんじゃないかと思えた。
しかも厄介なことに、彼はリアルタイムでどんどん愚行を繰り返すので、考えている内に次々に書くべきことが補充されていく。新しい愚行が間髪入れずに到着するので、飲み込んだばかりの愚行を落ち着いて消化することができない。愚行のわんこそばだ。
だけど今日、やっと書こうと思い立って、筆を取っている。構想1年を経て、なんとか形にしようと思ったのだ。わんこそばを食べ続けながら、どうにか消化を追いつかせた形だ。
だから、今日は彼について書く。
インターネットにいる「ほんとうの地獄」
この有料マガジンで一番人気を博している記事シリーズは インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく というものだ。今までに4記事ほど書いた。
インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく(4)-ネット芸人は牧畜業
【インターネットにいる「ほんとうの地獄」】とは何か。僕は、炎上することさえもできずに、日の目を見ないインターネットの底でのたうち回っている無の人と定義している。
そして、今日扱う彼は、今まで見てきた「ほんとうの地獄」の中でも、最もこの定義に当てはまっている人間だと言っていい。
そのあまりにも強烈なのたうち回りっぷりに、あなたは愕然とするだろう。
彼がどんな人間なのか、一言でまとめるのならば「頭が悪く、人にも好かれないラスコーリニコフ」である。
『罪と罰』を読んだことがある人ならば、この説明だけで「あっ相当ヤバい」とお分かりいただけるのではないだろうか。
ということで、ここから詳しく書いていく。まずは彼の発信や活動について見ていき、その行動原理や愚鈍さ、ヤバさを分析する。
そして『罪と罰』に照らして、彼はヤバいラスコーリニコフなのだという結論を導く。もちろん、『罪と罰』の内容は適宜解説するので知らない方でも安心して読んでいただける。
なお、今回は過去最長の3本立てになる。構成はこうだ。
以下、実名が出るので有料になる。他人の不幸という蜜を楽しめるタイプの人はぜひ読むといいと思う。逆に、「かわいそうな人を見ると心を痛めてしまう」という方はやめておいた方がいい。蜂蜜に含まれるボツリヌス菌は乳児には猛毒だ。他人の不幸を味わい慣れてない人が安易に口にするのはオススメしない。
なお、単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。定期購読はいつ始めても今月書かれた記事が全部読める。10月は4本更新なので、単品購入よりも2.4倍オトク。今回は特に3本立て記事であり、定期購読して頂ければ3本とも読むことができる。ぜひ定期購読を検討されたい。
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