送られてきた企画相談で「わあい!クソ企画だ!」と思ったものまとめ
僕はTwitterのDMを解放している。
すると結構なペースで「こんな面白い企画思いついたんですけど一緒にやりませんか??」というしょうもない誘いが飛んでくる。面識もないしょうもない大学生とかから。
これ、どういう神経で送ってくるのか全く意味が分からない。やらねえよ。
僕は一応プロの企画屋としてやっていて、企画書1本で5万円程度はお金を頂いている。
そのプロの僕に、その辺のしょうもない大学生がなぜ「この企画面白いでしょ?」とドヤ顔で送ってこられるのかわからない。イタリアンのシェフに「家でパスタ作ったらめっちゃ美味かったんすよ!レシピ教えましょうか??」と言うようなものだ。要らねえよ。
まあ百歩譲って、送られてくる企画がものすごく面白かったら意味が分かる。画期的な着想が降りてきて、素晴らしい企画が生まれたのならその価値が分かりそうな人に突然DMしてしまうこともあるだろう。
数学史に、こんな1ページがある。
若き女性数学者のソフィ・ジェルマンは、「女であるから」という理由で大学への入学を拒まれた。時代が彼女を数学から遠ざけたのだ。だが、諦めきれなかった彼女は数学教授であったラグランジュに自分のアイデアについての手紙を送る。
ラグランジュは彼女の手紙を読み、その知性とアイデアに感動した。返事はこうだ。「キミの知性と数学センスは素晴らしい。ぜひお会いしてアイデアを深めていきましょう」。
こうして2人の交流がスタートした。大学を門前払いされたソフィ・ジェルマンのアイデアはこうして磨かれ、「フェルマーの最終定理」証明への大きな足がかりになった。ソフィ・ジェルマンのアイデアと知性は、ラグランジュが手紙をちゃんと読んだことで萌芽したのだ。
……ということで、ソフィ・ジェルマンの気持ちはよく分かる。自分に素晴らしいアイデアがあるのなら、価値が分かる人にDMしちゃうよね。
僕はラグランジュを尊敬しているので、独創的なアイデアが手紙に書かれていたらそれを褒めて交流を始めたいという気持ちはある。ソフィ・ジェルマンを見逃さないぞ!という強い気持ちで暮らしている。
しかし、僕のところに送られてくるアイデアはソフィ・ジェルマンから程遠く、100点満点で採点するなら2点みたいな企画ばかり送られてくる。
「”大人の運動会”って、やったら面白いと思いませんか?」とか大真面目に送って来るヤツもいる。うん、君Googleって知ってる?検索すると自分の企画がありきたりであることを理解できる便利なツールだから使い方をぜひ覚えてください。
……前置きが長くなった。そういうワケなので、僕は日々素人が作ったクソ企画を目にすることが多く、今日はそれをまとめてみたい。
ちなみに、なぜここ(有料マガジン)で書くのかというと、有償で受けた企画相談の内容も含まれているからだ。相談料をもらった人が読んでいるとさすがにバツが悪い。よし有料マガジンだ。そういう世界観である。
僕も大人なので、「顧客を公然とけなしてはならない」という感覚はあるのだ。(陰でけなすのは大人なのかという議論は一旦置いておこう)
以下有料になるが、興味ある人はぜひ課金して読んで欲しい。単品購入(300円)もできるが、購読(500円/月)がオススメだ。今後書かれるものも全部読めるからお得だよ。
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