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インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく(3)
宇宙と人間の愚かさは無限大だ。宇宙については確かではないが。
と、語ったのはアインシュタインである。物理学者らしいユーモアがあふれていて、彼らしい言葉だ。
アインシュタインが指摘する通り、人間の愚かさというのはとにかく無限大に発散していくものらしい。民衆はいつまでもマルチにハマり続けるし、美女に絵を買わされ続けるし、食べるだけで痩せる食品を信じて太り続ける。
特に、最近はインターネットに愚か者が可視化されるようになったため、右を見ても左を見ても愚か者がたくさん目に入ってくる。しかし、僕は不愉快ではない。というかむしろ、「いい時代になったなぁ」と思う。
愚かな人は、遠巻きに眺める分には楽しいものだ。関わらなければいい。
僕はサルと一緒に生活しようとは思わないが、動物園でサル山を見るのは好きだ。恐らく皆さんもそうだろう。インターネット愚か者も、サル山を眺める気持ちで見ていればいいのである。
愚か者を救おうとかマジメに見ようとか考えるから大変なのであって、サル山を眺める気持ちで静かに見ていればいい。「ははっ、エサを奪い合ってるよ。かわいいなぁ」くらいの気持ちでいい。それがインターネットウォッチャーの正しい姿勢である。
たまに、愚か者に訴訟を起こされたりするとどうしても関わらなければいけなくなってしまう。起こされたときは本当に厳しい気持ちになった。動物園の柵が壊れてサル山に落ちてしまった、と思った。
この時は弁護士さんに介入してもらい、僕はサル山から脱出できた。サル山での戦いは彼に代わってもらった。それにしても弁護士さんは本当にエラい。血の滲むような勉強をして日本最難関資格を取ったのに、サル山で戦うことが多いという矛盾に耐えながら頑張っている。エラいなあ。
以前、弁護士になった友人が「弁護士事務所に勤めているけど、しょうもないチンピラのトラブルとかしょうもない夫婦の離婚案件ばかりやっていて、やりがいを感じられない。IT企業の法務に転職しようと思う」と言っていた。耐えられない人も多いらしい。
そりゃそうだ。高度な論文試験を突破して法曹になったのに、論文が読めないどころか満足に日本語が通じないサルを相手にするのは厳しい気持ちになると思う。
それでも法治国家が順当に回っているのは、法曹界の皆さんが頑張って下さっているお陰です。いつも本当にありがとうございます。僕はサル山を眺めるだけというズルいポジションを取ってしまっていてすみません。賤業をやって生きていきますが、どうぞお許しください。
さて、今まで僕はインターネットにいる愚か者をテーマに、2本の記事を書いてきた。このマガジン内で最大の人気シリーズである。書く度に購読者がいっぱい増えて嬉しい。
この2本はいずれも、個人にフォーカスしたものである。
「こんな地獄のような人がいますよ」という趣旨のものである。
だが、これは本当の意味で「地獄」ではなかった。「地獄」という言葉を辞書で引いてみる。
悪業をした者が死後苦報をうけると信じられている世界
(大辞林第3版より)
そう、「地獄」とは個人を指す言葉ではない。「世界」こそが地獄である。世界とは、複数の人間や要素、場所によって構築されるものだ。
そして、インターネットにも、実はそういう世界としての地獄がたくさんある。
先ほどの例えに戻すなら、サルではなくサル山だ。今までは個別のサルに注目してきたが、今回はサル山に注目してみたい。
サル山は個別のサルを見ていても面白いが、全体を見た方が面白い。他のサルの毛づくろいをしていたり、エサを奪い合ったり、関係性の面白さがある。ボス猿の言うことには逆らえないんだな、なんて上下関係を観察するのも面白い。
そういうワケで、今回は何百人という集団が集まったサル山をバカにしていく。Twitterでとあるハッシュタグで大スベリし続けている、本当にこの世の終わりのような地獄集団である。
集団内には驚くほど何の知性もない。それこそ無限大の愚かさを抱えた人たちだけが集まっている。
今回僕はこの記事を書くために、このハッシュタグ周りの人間を色々調べたのだが、その頭の悪さと気色悪さにひたすらゾワッとしっぱなしであった。
今まで扱ってきた愚か者は一人ずつだったのでさすがにゾワッとする量にも限界があったのだけれど、何百人という集団になると「ゾワッと」も桁違いになる。ひとりひとりの声は小さくても、それが集まれば大きな声になる、的なね。もちろん悪い意味で。
「ゾワッと」感をたっぷり味わいたい人には今回の記事は特にオススメである。以下、当該ハッシュタグの面白さをじっくり解説していく。
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