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ボクたちはみんな、レンタルなんもしない人になれなかった。

レンタルなんもしない人」は、インターネット芸人としての階段を一通り上りきった感がある。出版した本は世界各国で翻訳され、ドラマにもなった。


そんな彼が駆け上がっていくのを、僕は切ない気持ちで見ていた。脳裏に何百人もの「レンタルなんもしない人になれなかった人」を浮かべながら。

レンタルなんもしない人の成功要因は、彼がおもしろかったことだ。文筆家としてのセンスがあり、キレのあるツイートを次々に生み出すことができる。おもしろいことを切り取る能力が高い。

世の中では「レンタルなんもしない人という企画がおもしろかったから売れた」と思われているフシがあるが、これは大きな間違いである。つまらない人間が同じことをやっても一切当たらなかったはずだ。彼はおもしろかったから売れたのだ。おもしろい人間が、レンタルなんもしない人という衣装をまとっていたにすぎない。


このことを、根拠なく思っているワケではない。実は、「レンタルなんもしない人になれたはずの人」がいるのだ。

その人はとても惜しかった。企画はよかったし、時代にもマッチしていた。ただ残念なことに、おもしろくなかった。そのたった一点のために、まったくウケなかった。世界は残酷だ。どんなに良い企画であっても、演じる人がおもしろくないと腐ってしまう。


今日はその人のことを書こう。実名が出るので、もちろん有料になる。気になる方は課金して読んでほしい。単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。いつ入っても当月書かれた記事は全部読める。7月は5本更新なので、バラバラに買うより3倍お得。

では早速見ていこう。今回扱いたいのは、この人……。


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