ダメな人たちが作ったダメなコンテンツが逆に最高だった奇跡の事例。そして、その後の悲劇。
素人が作ったコンテンツは、しばしば破綻する。「企業が大金をかけて自社のYouTubeチャンネルを開設し、誰も見ないゴミを作ってしまう」という頻繁に見られる悲劇については、この記事で過去に述べた通りだ。
今日は、この事例とはまた違う、本当にダメな素人のYouTubeチャンネルの話をしたい。
前の事例では、「きちんとした会社員」が主役だった。社会人としてすごく真っ当な人たちがやっているチャンネルで、彼らの問題点は唯一「おもしろいコンテンツを作る勘を持った人がいない」ということだった。
一方、今日紹介するチャンネルは純度100%のどうしようもない人たちのコンテンツである。
僕はこれを見ながら「お前ら、ダメだなぁ~~!!」と大笑いした。あまりにも何もかもどうしようもないので、逆におもしろくなってしまった。
そのコンテンツは本来の趣旨とはまったく違う方向におもしろくて、「これこそが本当の人間ドラマなのかもしれない。ダメな人たちのダメなコンテンツだからこそ、人間がむき出しになってしまったのだ」と感じた。とても貴重な視聴体験だった。だから、今日はこれについて書いてみよう。
そして、この奇跡のようなコンテンツは、奇跡のようなダメさのバランスの上に成り立っていた。残念ながら途中から「ダメさが減ってしまった」ことによって逆につまらなくなって、本当に凡庸なコンテンツに成り下がってしまった。一度は素晴らしい人間ドラマになったのに、二度と再現できなくなってしまった。この悲劇も興味深い現象なので、最後はこの悲劇についても考察しよう。
なお、この後はバリバリに実名が出まくるので、有料になる。単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。いつ入っても当月書かれた記事は全部読める。2月は4本更新なので、バラバラに買うより2.4倍オトク。
それでは早速見ていこう。どうしようもない人たちが手がけるどうしようもない番組が、こちら……。
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