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地域でゼロから半年足らずで前衛的な実験イベントをやった話

こんにちは。埼玉北部の仕掛け人、 #チーム県北 (なかのひと)です。東京の北に位置する埼玉の、そのまた北部を地域の実験場(大人の遊び場ともいう)として、地域に来てくれる皆さん、そして地域の面々(私たちも)がともに笑顔になれるよう、いろいろな仕掛けを企てています。

2022年11月22日〜23日にわたって、深谷テラスパークで行われた大規模イベント、無事にやりきることができました。

イベントの中身については、公式のウェブサイトなど見ていただきつつ、今回私たちのチームがこのイベントに携わった過程を振り返りたいと思います。

というのも、今回私たちのチーム、実は全くのゼロから半年足らずでこのイベント実施までこぎつけたのです。

「こんなことやりたいんだよね」という漠然とした思いでも、まずは身近な人に1人1人お話してみることを地道に続けていくことと、思わぬ大きな実になるんだなと感じたここ数ヶ月の過程は、仕事あるいは人生で新しいチャレンジしたいけど思い悩んでいる方へ、何かヒントになれば幸いです。


「せっかく新しい変化のきざしがある自分たちの地域、自分のまちにとらわれず、近くの地域の人たちと一緒におもしろい仕掛けしたいよね」

チーム県北の発起人メンバー2人がSNSで他愛もないコメントをしていたのが、夏前のこと。しかし、そのうちの1人が地元の先輩に「こんな事考えているんだよね」とぼそっと話ししたことで、歯車が動き出したのです。

その先輩の方のつながりで、地域のキーマンなる人物にお引き合わせを受けて意気投合し、小さな4人チームができました。そのまま、そのキーマンの方のつながりで、地元の役所に話を聞いてもらう運びになり、まさか自分のまちの役所に手続き以外で行くことになるとは…と展開の速さに驚いたのが、夏のはじめのことでした。

「そういうこと考えているのなら人を紹介するよ」役所の方から紹介されたのが、ちょうど地域に新しくできた公共拠点のプロデューサーの方。お話をうかがいに行くと、「そういうことなら、ちょうど秋に新しい形のイベントを考えていて…」とイベント企画の協力打診いただいたのが、夏のおわりのことでした。

とはいえ、いざイベント企画に入ってみると、もともと強力なネットワークがあったわけでもない私たちの小さなチーム。仕方なく、ネットで近隣を中心にイベントのテーマに合いそうなことをやっている人たちを探して、「はじめまして」と問い合わせメールを送ります。しかし、返事はやはり梨のつぶて。それでも、つたない自分たちの「地域でこんなことやってみたい」に呼応いただき、少しずつイベントに協力してもらえる仲間が増えてきたのが秋のはじめのことでした。

わざわざ新潟の本社からお越しいただいたコメリさん(オリジナルのキャンピングブランドがまたすごいんです!)、いつも道すがら気になっていたキャンピングカー販売の東和モーターズ埼玉本庄店さん(キャンピングカーって、クルマじゃなく、現代版ミニ別荘なんです!)、ワンちゃんとキャンプを目指して立ち上げられたばかりの地元アウトドアブランドEll's Parkさん、キャンプ民泊をされているときがわのNoniwaさん(最近オープンしたアウトドアのお店も気になる!)、東松山のJapan Outdoor Lifeさん(移動式のボルダリングや逆バンジーって新しい!)など、今回のイベントの場がなければ出会うことのなかったサービスやプロダクトとご縁ができました。

コメリ「Narutal Season」の驚愕のラインナップとコスパ感。火がついて売り切れる前にぜひ。
ワンちゃんとキャンプがコンセプトの新生ブランドEll's Parkさん。

とはいえ、特に役所主催ではなく、あくまで民間事業者主体のイベント。そもそものイベント資金の捻出もゼロかということで、主催となったテラスパークの関係者皆さんが連日各所に走り回る日々が続きます。

さらに、企画自体が実験的要素を多分に含んでいたので、準備は五里霧中状態。夕方から朝という夜をまたぐということで、敷地内の駐車場と芝生を特別開放して泊まれるようにもしたのですが、大自然野中でもキャンプ場でもないアウトレット近くの芝生。そんなところにクルマやテントで泊まる人なんかいるわけない。ほうぼうから伝え聞くコメントは決して明るいものではありませんでした。

それでも、地道にメディアの方に「はじめまして」とイベント案内メールを送ります。しかし、返事はやはり梨のつぶて。それでも、中には取り上げていただくメディアもあり、少しずつですが泊まりたいという応募が増えてきました。

(実は、大自然の中でもない、アウトレット近くのこの場所が意外な理由でクルマやテント泊の場所に選ばれたのですが、具体的な話はまたどこかでチーム県北の関係者にお会いした時にきいてみてください)

なかなか思い通りの事が進まずだった準備。それでも、議論を重ねるごとに、少しずつイベント運営メンバーの間にも一体感が生まれ、最終コーナーから強烈な追い込みをかけてイベントをかたちづくったのが9月から10月のことでした。

そんな小さなつながりが一つずつ身を結んで11/22-23の2日にわたり無事イベントを迎えることになりました。

しかし、肝心の23日はまさかの大雨。多くのお客様に来ていただくことは叶わなかったですが、それでもやりきった姿を見てくれる人たちはいました。

現場に地元の自治体の皆さんが何人も訪問され、「何もなかった芝生広場があのようになるなんて、思ってもなかったよ」と。さらに後日、「これって、またやるとなると…」と、来年度に向けた前向きなお話も早速まわりから出てきたのです。

振り返ってみると、本当に多くの新しい出会いに支えられた2日間担ったと思います。

なお、今回のイベント、実はその後に続く「私たちの地域でこんなことしたい」の第一歩。すでに具体的な話は水面下で動いています。埼玉北部の地域にこれまで見たことのない新しい風が、そう遠くない先に吹くと思うので、乞うご期待ください。

最後に、イベントに参加頂いた方からのコメントを。

「地域のイベントなんて最近似たりよったりでしょ。それならこういう新しいイベントのほうがいいのよね」

埼玉北部の仕掛け人、チーム県北は、新しい広域連携拠点である関越道花園ICエリアを中心に、県内北部地域のキーマンで構成されるクローズドβのコミュニティで仕掛けを企てています。オープンβ段階となったタイミングでは、埼玉北部地域でおもしろいことを一緒にしていく仲間を (SNSとこのnoteでひっそりと) 募りたいと思っています。当方活動ご興味もちましたら、SNS・noteフォローください。
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