攻守の切り替えを速くするには？

　今回のテーマは「攻守の切り替えを速くするには？」です。攻守一体型のスポーツであるサッカーにおいて、「攻守の切り替えの速さ」というのはとても大切です。　

　結論、「攻守の切り替えが速い」＝「自分がいるべき場所にいる」です。「自分がいるべき場所」は、所属するチームや選手によって変わります。まずは、チーム戦術やサッカーの基本的な考え方から、「自分が求められている役割」「自分の仕事」を理解しなければなりません。

　例えば、あなたがサイドバックの選手だったとします。味方のセンターフォワードの選手が、相手のセンターバックにボールを奪われたとします。この時、サイドバックであるあなたはどこで守備をするのかを理解しておかなければなりません。「高い位置（相手サイドバックにプレスするのか）
）」「低い位置（相手ウイングの位置まで戻ってマークするのか）」といったことは、チームで基本的な動きが決まっているはずです。ここを明確にしておかなければ、「攻守の切り替えが速い」選手にはなれません。

　同じように、あなたがサイドバックの選手だったとします。逆サイドでボールを奪われてしまったとします。この時、サイドバックであるあなたは、横に動いて中央のスペースを埋めるのか、サイドの位置でセンターバックやゴールキーパーが処理できなかった「こぼれ球」を拾う役割なのか、求められる仕事によって動きが変わってくるのです。

　チームの戦術や求められる仕事によって「行くべき場所」が変わるのは、攻撃も同じです。攻撃で「攻守の切り替えが速い」状態を求められるのは、多くの場合が「カウンターアタック」です。この時、自分はどこまで上がって良いのかを明確にしておかなければなりません。「ボールを持っている選手を追い越すのか」「ボールを持っている選手の後ろでフォローするのか」チームの戦術から考えなければならないのです。

　いち早く、決められたところに「走る」ことが大切です。「自分がいるべき場所」にいなければ、さぼっていることになります。

　「攻守の切り替えが速い」＝「自分がいるべき場所にいる」というのは、結局、サッカーにおいて「ポジショニング（立ち位置）」がとても大切だということです。求められている役割や仕事を再度確認して、自分がいるべき場所を明確にしていきましょう。

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