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ミーティングは5分以内に終わらせるべきだ。

 今回のテーマは、「ミーティングは5分以内に終わらせるべきだ」です。この話をしようと思ったのには、きっかけがありました。

 僕は、サッカーのコーチとして子供たちと関わることが多いです。先日、コーチとしてある少年サッカークラブに呼ばれて行ってきました。そこで、トレーニングの内容や指導方法、指導者と子供たちの関係づくりなどを見てきました。いろいろ改善すべきところがあったのですが、「それは絶対にやってはいけないよ」と思うことが1つありました。

 トレーニングが終わって、子供たちを集めてから、トレーニングのポイントについてのまとめがありました。その後、今後の目標について指導者の方からお話がありました。この流れから察すると、コーチとして呼ばれた僕は「最後に一言」を求められるとわかっていました。「何を話そうかな」と考えながら、指導者の話を聞いていたのですが、待っても待っても指導者の方のお話が終わらなかったのです。

 きっとたくさん大切なことがあって、子供たちに伝えてあげたいことを必死にお伝えされていたのだと思います。ですが、子供たちの集中力には限界があります。その時も、子供たちの顔を見ると、すでに集中力が切れてしまっており、与えられた膨大な情報によって脳がパニックを起こしているのがわかりました。

 子供のインプット力は大人よりも高いと言われています。それでも、入りきらない情報を与えてしまうと、子供は疲れて聞けなくなってしまいます。

 数年前に、レアル・マドリードで監督をしていたジョゼ・モウリーニョ監督がインタビューでこんなことを話しておられました。

 「ミーティングは5分以内に終わらせるべきだ。5分が限界だ。5分で今日の試合で必要なこと、戦術、モチベーションアップの言葉を伝えなければならない。それが監督の仕事だ。5分以上経てば、選手たちは聞かなくなり、途端に魔法は解かれてしまう」

 このお話は、ミーティングだけではありません。聞く側に、子供、大人関係なくこのお話が当てはまると思います。やはり、大切なことを伝えるときには、話し方や伝えるタイミングが大切ですよね。できるだけわかりやすく、短くまとめることが大切だと思います。長い話でも、短く感じることはあります。講演会やミーティングも、短く感じる時がありますが、これは離し方が上手いからですよね。

 結局、僕はそのサッカークラブのトレーニングの最後に、指導者が「ありがたいお言葉」をたくさん話されてから、話をふられました。もう一文字もインプットできない状態の子供たちに話すことほど辛いことはないですね。本当に辛かったです。

 「サッカーを楽しんでください」と一言だけ残して、終わりました。

 指導者は、できる限り話を短くまとめて、わかりやすく話す努力をした方がいいなあと思いました。

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