チームスポーツにおける「個の能力」
今日は「チームスポーツにおける個の能力」というテーマでお話させていただきます。
チームスポーツは、チームワークがとても大切です。どれだけ個人の能力が高くても、チームで強くないと勝てません。では「チームワークとは何?」でしょう。ここの解像度を高めなければ、チームスポーツで活躍できる選手にはなれません。
結論、チームワークとは「自分の力をチームのために使うこと」だと思います。サッカーでは、誰もがゴールを決めたいと考えています。スーパープレーをしたいと考えることもあるでしょう。ですが、チームが勝つためには、自分よりもシュートを打つのが上手い選手がシュートしたほうがゴールする確率は高くなります。ゴールを決める確率が一番高い選手を、ゴール前に置いて、そこでシュートを打つことができるようにする方が絶対に勝つ確率は高まります。自分のわがままを出して「ゴールを決めたいからシュートする」というのは違います。
シュートと同じように、ボールを一番上手く奪うことができる選手のところで、ボールを奪えるように守備陣形を組んで誘い込むべきです。ゲームメイクできる選手にボールを集めた方が、チームとして上手くいくのです。この考え方は3つの優位性における「質的優位性」からくるものです。
漫画ワンピースでも、ルフィが一番強い敵と戦います。一番強いヤツと戦えるように、ゾロやサンジが周りのザコ敵を倒して道をあけます。ワンピースの映画スタンピードで、ウソップが「狙撃手は援護が花道だ」と言っていて、かっこいいなと思いました。これがチームプレーですよね。周りのザコ敵を倒すのはルフィでもできます。ですが、その力や時間を無駄にして、強敵と戦う時にバテバテでは絶対に勝てません。ザコ敵をルフィが倒して、ウソップがボスキャラと戦っても勝てません。
サッカーも同じです。自分の力をどこで使うべきなのか、仲間をどこで戦わせるべきなのか考えることです。一番良いところで仲間を勝負させるために援護できる選手は強いです。「お前はもっとやれることあるだろ、ここはまかせろよ!」くらいの感じで、みんながチームのために戦えるチームは最高だと思います。そうやって戦えると、きっとゴールを奪えた瞬間は、みんなでゴールを奪った感じになるのでしょう。自分の存在意義みたいなのものを強く感じられるのだと思います。
話をまとめます。チームとして強くなるためには、チームのメンバーの「良さ」「強さ」を理解した上で、一番良いところで仲間を勝負させるために「援護する、」そのために「自分の力を発揮する」のが、チームスポーツにおける「個の能力」の使い方だと思います。
もちろん、やりたいプレーがあるなら、それはトレーニングして上手くなれば良いので「労働者」のような精神とはまた違います。やりたいプレーがあるのであれば、諦めずにトレーニングし続けて、チームのために使える力にしてしまえばいいのです。今日のお話は、「今の自分がチームのためにやれること」「今、チームが勝つために個の能力をどう使うか」と言うお話です。
今日は「チームスポーツにおける個の能力」というテーマでお話させていただきました。
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