サイドチェンジのリスクは高い
今回のテーマは「サイドチェンジのリスクは高い」です。テーマで結論を言ってしまっているパターンの内容です。
日本では、地域リーグだけではなく「Jリーグ」でも、ディフェンスラインを経由しながら、右サイドから左サイドへとパスをつなぐシーンをよく見ます。サイドで詰まってしまった場合は、逆サイドへ展開します。
もちろん、これは悪いことではありません。バックパスやサイドへのパスは、安全にパスを通すことができます。ボールを奪われずに、ボールを保持し続けることができる確率が高いです。
ですが、状況によっては「サイドチェンジのリスクは高い」ということを知っておく必要があります。
僕が行っていたバルセロナにあるアカデミーでは、「簡単にサイドチェンジをしてはいけない」と教えてもらいました。相手ディフェンスが守備陣形を形成していたとしても、サイドチェンジをして「同じ状況」になってしまうのであれば、今いるサイドで崩しにかかる方が、「体力を無駄に使わなくて済むこと」「ボールを奪われた後の守備がやりやすいこと」という良さがあるというのです。
サイドチェンジをする瞬間は、逆サイドに「膨大なスペース」があることが多いです。ですが、サイドチェンジ後に「数的不利」な状況や、「質的不利」な状況が生まれてしまうことは少なくありません。
僕が行ったアカデミーで言われていたのは、「サイドチェンジをする場合は、責任を持ってフォローに走れ」ということです。サイドチェンジのパスを受けたサイドの選手が、手詰まりになってしまった場合、それはパスを出した選手の「判断ミス」ということになります。サイドチェンジだけではなく、パスを送った先で、ボールを受けた選手がミスをした場合は、「そこにパスを送って正解だったのか」を常に考えなければなりません。もちろん、ボールを受けた選手の立ち位置が悪い場合や、テクニック不足でボールを奪われてしまうこともあります。ですが、一方的に「ミスをした選手が悪い」と決めるのは間違っています。
サイドチェンジをする場合は、「サイドチェンジをすることで、チームにとって良いことがあるかどうか」を考えましょう。同じ状況になる場合は、「時間」も「体力」も無駄にしてしまうことになるので、注意が必要です。
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