見出し画像

足裏トラップはミスが増える

 サッカーはチームスポーツであり、11人で1つのボールを回しながらゴールに向かうスポーツです。ボールをみんなで回すときに、ボールを「止める」「蹴る」というのが基本動作になります。特に、「ボールを止める」ということができないと、うまくプレーすることは難しいです。

 昔から、「トラップの上手い選手はテクニックがある選手」と言われるくらい、「ボールを止める」というプレーは奥が深いです。

 そこで今回は、少し「ボールを止める」というプレーについて掘り下げて話をしたいと思います。

 ボラスフットボールクラブでは、「インサイドでのトラップ」を基本プレーとしています。これは、他のプレーにうつりやすいトラップが、インサイドでのトラップだからです。サイドキックパスはもちろんですが、ロングキックも股関節を使った足の振りを基本動作にしているので、インサイドでのトラップが、無駄のない動きでキックに移ることができます。インサイドでトラップすると、バランスの良い体勢が取りやすいです。これは、ダッシュはドリブルに移りやすいということです。

 バルセロナでは、ベンハミンという下部組織の年代別カテゴリまでに、インサイドでのトラップのパスを教えます。ベンハミンは10歳までです。このカテゴリーまでに、「左から来たボールは右足で止める」「右から来たボールは左足で止める」ということを体で覚えるそうです。ボラスフットボールクラブでも、同じようなことをプレー原則の一つとして教えています。

 逆に、「ボールを止める」というプレーにおいて、よくないプレーとして「足裏トラップ」があります。足裏トラップは、テクニックのある選手がよく使うイメージがあるのではないでしょうか。フットサルでもよく見るプレーです。そんな足裏トラップをボラスフットボールクラブでは、原則禁止にしています。
 これには理由があります。足裏トラップは、地面が平らでないと成功確率が極端に差があります。凸凹のフィールドであればボールをうまく捕まえることができず、モーションも大きくなりやすいです。足裏トラップを原則禁止にしているもう一つの理由は、片足立ちになることです。ショルダーチャージや、プレスを受けたときに、バランスを崩しやすくなります。ボールを受け止める時が、相手ディフェンスの守備が最も厳しくなる時なので、注意が必要です。足裏トラップを原則禁止にしている最後の理由は、足裏トラップは足元にパスが来た時にしか使えない、使いにくいトラップだということです。片足で立って、地面と足裏でボールを止めるので、足元(体の中心で真下)にボールが来ないと、一気に難しいトラップになります。

 これはサッカーだけじゃないと思いますが、成功確率よりも失敗確率から考えて、失敗要因を徹底的に省いていくことが「負けない」ことにつながると思っています。足裏トラップは、ミスの再現性が高いので、注意が必要です。もちろん、足裏トラップは体の真下にボールを止めて、そのままボールを触っている状態が作れます。地面の状態やパスの速さなどを見ながら、冷静になって足裏トラップが使える時を見極めてください。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

※「いつでも」「どこでも」聞ける『音声配信』を始めました。

ボラスフットボールクラブの情報だけではなく、「サッカーが上手くなりたい人」におすすめの情報を、クラブに所属する海外選手から聞いたことや、スペイン・アルゼンチンでプレーして学んだことを、海外サッカー経験者から直接お届け致します。

音声配信:『VORAZ FUTBOL CLUB』 Anchor/Spotify

ーーーーーーーーーーーーーーーー

VORAZ FUTBOL CLUB(ボラスフットボールクラブ)は、スペイン産ポゼッションフットボールを体現する、滋賀県大津市のサッカークラブです。現在は、日本サッカー協会にチーム登録し、滋賀県・社会人サッカー連盟に加盟しています。活動の場は、主に日本サッカー協会主催の関西社会人サッカー・滋賀県社会人サッカーリーグ戦です。

ボラスフットボールクラブは、共に戦いたいという情熱をもった選手を募集しています。サッカーが下手でも構いません。謙虚で礼儀正しく、コミュニケーションを積極的に取れる選手を募集しています。チームへの加入を希望される方は、「LaBOLAサイトのメッセージ」もしくは「Instagram」から参加申請を記入の上、ご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?